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世界には『純血種の猫』は何種類いるの?猫種にまつわる3つの話 血統種は誰が決めている?

ねこちゃんホンポ

1.公認済みの純血種は約60~100種!

猫にはさまざまな種類の猫種が存在します。世界で公認されている純血種は、各猫血統登録団体によって異なりますが、約60~100種類前後です。未公認のものを含めると、実に300種類以上もあると言われています。

世界的に人気を集める純血種としては、「アメリカンショートヘアー」や「マンチカン」「ノルウェージャン・フォレスト・キャット」「メインクーン」「ロシアンブルー」「ベンガル」などが挙げられます。どれも日本でも知名度が高く、おなじみの猫種ばかりです。

純血種猫の定義は、同じ猫種の両親から生まれた子を大前提としています。両親の身体的特徴(顔つきや体型、被毛のパターン、長さなど)や性格傾向、行動様式をもとに、成長した後のイメージを予測しやすいことが、純血種の特徴です。

そして、純血種猫として広く認知されるためには、両親ともに同じ猫種であること、血統書の存在、「スタンダード(猫種ごとに定められた詳細な条件)」など、数々の基準をクリアしたうえで、各猫血統登録団体に公認されなければなりません。

次項では、純血種を決定する代表的な猫血統登録団体を3つ紹介します。

2.純血種を決める世界3大猫血統登録団体

猫血統登録団体で世界最大規模を誇るのが、「CFA(Cat Fanciers' Association)」です。

アメリカのオハイオ州に本部を置く「CFA」は、1906年に設立され、猫血統登録団体としては最も古い歴史を持っています。北米を中心に強い影響力を誇り、日本にも支部が存在します。

「CFA」の特徴は、厳格な基準をもとに純血性を最重視し、新しい猫種が見つかっても、公認に対して慎重な態度を取りがちなことです。最古参の団体ゆえに、伝統と格式を重んじているのでしょう。ちなみに、「CFA」の公認済みの純血種は44種類あります。

一方、1979年に設立された「TICA(The International Cat Association)」は、同じアメリカに本部を置きながらも、「CFA」と一線を画した活動方針をベースに置いています。「CFA」に比べると、「TICA」は新しい猫種の受け入れに関しても積極的です。

たとえば、無毛猫の「ドンスコイ」と「オリエンタルショートヘアー」を交配させた結果生まれた「ピーターボールド」は、「CFA」や後述する「FIFe」では未公認となっていますが、「TICA」は1997年の時点で公認しています。

新たな猫種に対して寛容的なことから、「TICA」の純血種は、「CFA」よりもはるかに多い73種類を数えています。

3つ目の「FIFe(Fédération Internationale Féline)」は、スイスに本部を置く猫血統登録団体で、1949年に設立されました。

「猫の健康と福祉」を基本理念に掲げている通り「FIFe」の猫種公認に対する基準はシビアなものとなっています。その象徴が、遺伝性疾患のリスクを否定できないとして、「スコティッシュフォールド」をいまだに非公認扱いしていることです。

「FIFe」の公認猫種は48種で、歴史ある団体だけあって、ヨーロッパにおける伝統的な猫種を重視する姿勢を貫いています。

3.「日本」を冠した猫種もある?

愛くるしい短いしっぽが特徴の「ジャパニーズ・ボブテイル」は、その名が表すように、もともと日本にいた猫がルーツとなっています。招き猫のモデルとも言われ、日本人にとっては昔から縁起の良い猫です。

1960年代、日本を訪れたアメリカ人女性が尾の短い猫を気に入り、帰国後、輸入して繁殖活動を始めます。それが現在、「ジャパニーズ・ボブテイル」が世界的に普及したきっかけです。のちの1976年に、前述した「CFA」により猫種として正式に公認を受けています。

「ジャパニーズ・ボブテイル」の性格は、温厚で賢く、同居猫とも仲良くやれる社交性も兼ね備えています。また、好奇心旺盛で活発な一面もあり、おもちゃ遊びも大好きです。あらゆる面で順応性が高いので、他の猫種と比べても、飼いやすい猫と言えるでしょう。

ちなみに、世界には数多くの純血種猫が存在しますが、日本に起源を持つ純血種猫は唯一、「ジャパニーズ・ボブテイル」だけです。

まとめ

今回の記事では、「純血種猫」の種類を皮切りに、血統を決定する世界3大猫血統登録団体、日本にゆかりのある猫種「ジャパニーズ・ボブテイル」について解説しました。

「純血種猫」の際立った特徴は、同じ猫種の両親のもとに生まれているために、成長した姿をあらかじめイメージできることです。

また、習性やケアの仕方、あるいは、かかりやすい病気も、猫種として共通しているので、より適切なお世話や健康対策も可能になります。

本文で紹介した内容が、今後、「純血種猫」を飼いたいと考えているみなさんにとって、何かしらの参考になれば幸いです。

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