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家のトイレが巨大ロボのコクピットに!昭和とSFが融合した「架空昭和史」の世界に夢中

おたくま経済新聞

画像提供:架空昭和史作家 西川真周さん(@mashunishikawa)

 昭和とSFが融合したような架空の世界「架空昭和史」を作り上げている、架空昭和史作家の西川真周さんが特撮ヒーローのオープニング曲のような映像をXに公開。

 住宅をモチーフにしたロボットが敵と戦う姿に、特撮ファンはもちろん沢山の人を夢中にさせています。カ、カッコ良すぎる~!

【汎用人型決戦住宅「ロボットハウス」】

 「人類と悪のシロアリ軍団との死闘をとくとご覧あれ!!」と動画を公開した西川さん。映像と共に流れている曲は、「架空昭和世代にはお馴染みの名曲『戦え!ロボットハウス』」とのことです。

 ちなみにロボットハウスとは各地で怪獣が頻出するようになったことを受けて、一般の人たちも自身を防衛できるように政府と企業が共同で開発した汎用ヒト型決戦住宅。

 映像ではトイレやキッチン、お風呂場などがロボットハウスを操縦するコクピットに変形し、シロアリ軍団を一網打尽にしていく爽快で迫力ある姿が描かれています。思わず「自分の家も、こんな風に変形しないかなぁ?」と、童心にかえって妄想してしまいます。

■ すべてスマホで製作 かかった期間は約2週間

 今回の映像は、「すべてスマホ(iPhone11)で製作しました」とのこと。画像や音楽、動画などの生成AIや動画編集アプリを駆使して、わずか2週間ほどで完成させたそう。通勤電車の車内や仕事の休憩中に、作業をしていたといいます。スマホだけでこれほど完成度の高い映像を作ってしまうなんて……凄すぎる!

 「男の子が好きそうなものを全部詰め込んでやろうという気持ちで作った」と西川さん。家の中のシーンは特にこだわったと振り返ります。

 トイレ中のお父さんや台所で料理をしているお母さん、庭で盆栽いじりを楽しんでいるおじいちゃんや柴犬の犬小屋など、「誰もが知っている身近な空間をいかにコクピットに変形させていくか」というところを大喜利的に考えながら動画にしていったとのこと。

 完成した動画を見た人たちは、「一日、頭の中で流れちゃうヤツ」「こんな家に1度は乗ってみたい」と興奮している模様。子どものように楽しんで動画を見ています。

■ 師匠は架空昭和史の生みの親「プロハンバーガー巨匠」さん

 西川さんが今回のように架空昭和史の投稿を始めたのは、2023年4月。きっかけは架空昭和史を最初に生み出し、「架空昭和史」という書籍も出している「プロハンバーガー巨匠」さんの奇想天外な投稿を見てハマったこと。

 自分でも架空昭和史を作ってみたところプロハンバーガー巨匠さんに認めてもらい、そこから師弟関係のようになったといいます。

 以来、平成生まれの架空昭和史作家として投稿を続け、個人で作ったものは500作品以上。プロハンバーガー巨匠さんや他の作家さんと作ったものも含めた、架空昭和史全体としては1000作品以上あるとのことです。

 平成生まれの西川さんにとって昭和は、「天空の城ラピュタのように空中に浮かんでいて、ひときわ存在感を放っているイメージ」なのだとか。おもしろい文化や信じられないような事件がてんこ盛りで、「なんだ、これは!」の連続と語ります。

 架空の物語を楽しんでいるような感覚に近く、そんな昭和を平成生まれである自分の感覚で一度解体して再構築し、楽しんで「架空昭和史」を作っていると明かします。「架空昭和史」に今後どのような出来事が刻まれていくのか楽しみですね。

<記事化協力>
架空昭和史作家 西川真周さん(@mashunishikawa)
プロハンバーガー巨匠さん(@mandokoro)

(佐藤圭亮)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 佐藤圭亮 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025041305.html

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