さがみこファーム 地域活性事業で大賞に 第1回かながわ脱炭素大賞
脱炭素に関する優れた取組を行った個人や事業者などをたたえる「第1回かながわ脱炭素大賞」(神奈川県・テレビ神奈川主催)の表彰式が1月11日、新都市ホール(横浜市西区)で行われ、(株)さがみこファーム(三ケ木)が普及・促進部門で受賞者に選ばれた。
県は2050年の脱炭素社会の実現に向け、さまざまな主体と連携して「オール神奈川」で取り組むため、同表彰制度を創設。一般公募48者と県推薦16者について有識者らで審査を行い、5部門計25者および特別賞1者が選ばれた。
相模原市内で初めて遊休農地を活用したソーラーシェアリングを実現させた同社。今回の受賞では、太陽光パネル下の農地をブルーベリーの体験農園として積極的に開放し職場体験や研修の受入を行っているほか、生活クラブ生活協同組合と連携して再生可能エネルギーの普及に努めている点などが評価につながったようだ。
山川勇一郎代表は2月6日、さがみ生活クラブ生活協同組合の森洋子理事長らと市庁舎を訪れ、本村賢太郎市長に今回の受賞を報告。山川代表は「生活クラブさんに推薦していただき受賞することができた。私たちは以前から地域共生を掲げ、食や自然エネルギーに取り組んでいて、最近やっとそれらが評価される時代になってきたのかなと感じている」と感想を述べた。そして、「今後、新しい事業もいくつか考えているので、市外や県外の人たちに相模原に素晴らしい取組をやっているところがあると思われるような活動をしていきたい」と展望を述べた。
本村市長は「さがみこファームさんの約6年間の歩みが県の制度とマッチして受賞につながったことを私もうれしく思う。山川さんはチャレンジャーなので、新たなチャレンジに向けても頑張ってほしい」と激励の言葉を送った。