鎌倉JC 職場超え「同期」が交流 建長寺で合同入社式
建長寺(山ノ内)の応眞閣で4月5日、鎌倉にゆかりのある企業や市内在住者を対象とした合同入社式「まちの入社式」が初開催された。企画した(公財)鎌倉青年会議所(=鎌倉JC、長野トーマスマコト理事長)は、「これからも地域のつながりを深め、鎌倉の未来を支える力となることを願っている」とコメントしている。
中小企業では1社あたりの新入社員が少なく入社式が行われない場合もある。合同入社式を通じて、業種や企業は異なっても同じ時期に入社した仲間と出会い、交流を深めることで、連帯感や鎌倉への帰属意識を持ってもらうことが目的。
当日は、入社3年以内の従業員と関係者など約50人が出席。長野理事長があいさつした後、来賓が紹介され、建長寺の長尾宏道宗務総長は社会人時代の話とともに、人とのつながりの大切さを伝えた。その後、市内で多数の飲食店を経営する株式会社千里の湯澤大地代表取締役が、若い頃の苦労話に加え、「今日のご縁を生かして」とエールを送った。他の来賓からもさまざまなエピソードが披露され、出席者は真剣に耳を傾けていた。
「努力を重ねたい」
参加者を代表して謝辞を述べた株式会社高一(本社・鎌倉市)の小倉さやかさん(20)は、「先輩方の姿に憧れるとともに、話を聞いて未来のビジョンが広がった。これからも努力を重ねたい」と話した。
後半は「ピンチを乗り切れ、会社のピンチ脱出ゲーム」と題したディスカッションが行われ、現場での対応力の向上につながるゲームが実施され、グループごとに発表の場が設けられた。