保護施設で怯える父子猫…2匹を落ち着かせ、幸せを掴む手助けをしたのは『スペイン語の学習テープ』だった!米国
怯えて威嚇を続ける猫たち
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2匹の父子猫がニューヨークにある動物保護施設「Lollypop Farm Humane Society」に運ばれてきました。名前はCorazonとCuchito。飼い主がこれ以上飼育できずに、施設へ預けられました。
2匹ともひどく怯えていて人間たちを威嚇し、ケージの隅に隠れたまま、ずっとスタッフを避けていました。当然ながら攻撃的で臆病な2匹を気に入って引き取ろうとする人も現れないまま、3ヵ月がたちました。
そこで、ふと思いついた女性スタッフが、「スペイン語の学習テープ」を聴かせてみたのです。
その女性は、問題行動のある犬猫を補助する任務についています。2匹がスペイン生まれであることを知った彼女は、学習教材の音声を利用しようと思いました。
聞きなれたスペイン語に反応
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聞きなれた言葉を耳にした2匹は、たちまちリラックスしました。やがて彼女を威嚇することもなくなり、手づからおやつをもらって、その手をやさしく舐めるほど落ち着いたのです。
スペイン語を聴いた猫たちは、保護施設の環境にも少しずつ慣れてきました。
一般に猫は毎日の行動や環境が変化するとすぐにストレスを感じますが、多くの犬猫が同居する保護施設はとくに順応するのが難しいのです。それが3ヵ月も続いたのですから、この2匹にとっては辛く大変な経験だったことでしょう。
新しい飼い主が見つかった!
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スペイン語を聞かせ、人間とふれあうことに慣れさせてくれたスタッフのおかげで、その後2匹には里親が見つかりました。いまは新しい家で元気に暮らしています。
Cuchitoは新しい人間のお母さんに甘えて、撫でてもらうのが気に入っています。Corazonのほうは、新しい環境でリラックスできるまでにはもう少し時間が必要ですが、それも間もなくのことでしょう。
この女性スタッフは「自分が役に立って、いまでは猫たちがとても元気にしているのを見ると心温まる気持ちになります。この保護施設の猫たちがトラウマを克服し、家族を見つけて去っていく姿は感動的です」と話しています。
Lollypop Farm Humane Societyは、ニューヨークのエリー運河沿いで働くラバを保護するために1873年に設立された動物愛護団体です。多くのボランティアや寄付者の支援を受け、毎年多くの動物たちを保護し、治療や行動訓練のほか、行き場のないペットの避難所を提供しています。
出典:Spanish Learning Tapes Helped These Shelter Cats Feel More at Home