柏っ子お墨付き東葛の止まり木酒場4選。魅惑の酒場地帯、迷ったらここへ
西に東に飲み屋街が伸びる、柏駅界隈。一家言ある日本酒やワインの品揃えや手間隙を惜しまぬ酒肴の数々で、地元の支持を集め続けてきた酒場がここに。柏っ子だけの店にしとくの、もったいない!
飲み屋街に、柏最高峰の刺盛りあり『あさひ町スタンド』
頼むべきは、刺身盛合せ。身質が詰まって甘いシラカワやとろけるニタリクジラ、プリプリのキンメまで豊洲仕入れの上質な魚が9~10種。これで1人前1738円って!「お袋の実家が漁師で、新鮮な魚を食べて育った。お客さんにもとにかく旨い魚を食べてほしい、その思いだけなんです」と新井博之さん。ほぼ全酒肴が魚介なので、日本酒も約50種と豊富。白穂乃香858円とエビスマイスター748円が並ぶ、生ビールの顔ぶれもニクい。
『あさひ町スタンド』店舗詳細
あさひ町スタンド
住所:千葉県柏市旭町1-11- 4/営業時間:17:00~23:00LO(フード)/定休日:不定/アクセス:JR常磐線・東武鉄道アーバンパークライン柏駅から徒歩6分
10坪空間で酔い旅夢キブン『やまん』
ある日の日本酒は広島の「亀齢」や宮城の「日高見」。焼酎は鹿児島の「小鹿」や奄美の黒糖系、ウイスキーはガイアフロー静岡蒸溜所と、全国から的を射た品揃え!「旅先で出合ったいいお酒や食べ物を取り入れてます」と放浪好きの下間秀樹さん。珍味の盛り合せ1520円も、いぶりがっこクリームチーズや豆腐ようなど北と南の味が並ぶ。最近は柏野菜の旨さに開眼、地元野菜を約30種使ったサラダも!
『やまん』店舗詳細
やまん
住所:千葉県柏市東上町2-3/営業時間:17:30~24:00/定休日:月/アクセス:JR常磐線・東武鉄道アーバンパークライン柏駅から徒歩8分
古参バルでペアリングの“ティキ・タカ”『スペイン料理レストラン・バル サンラッツォ』
林秀彦さんは、スペイン在住10年を経て「スペインの食文化を柏で伝えたい」と2008年に店をオープン。ゆえに、日本の風土や食材も加味しつつ基本は現地の伝統料理。スペインワインの輸入販売も行うため、お酒もほぼ現地のもの。独特な風味のヤギのチーズのピンチョス760円なら熟成感のある赤ワイン、甘エビやワタリガニなどの出汁を重ねた魚介のパエージャなら香り高いオレンジワインが相思相愛。
『スペイン料理レストラン・バル サンラッツォ』店舗詳細
スペイン料理レストラン・バル サンラッツォ
住所:千葉県柏市末広町9-1/営業時間:11:30~13:00LO・17:00~23:00(日・祝は~21:00)/定休日:不定(金~月・祝はランチ休)/アクセス:JR常磐線・東武鉄道アーバンパークライン柏駅から徒歩3分
本格かつ気軽、界隈で希少なビストロ『たつみ』
「日本の食材を駆使し、生産者の思いを伝えたい。箸で気軽にフレンチを味わってほしいです」と、柏の農家出身の浜島辰生さん。エビのテリーヌは湯葉で巻いたり、菜花をゆでる際は鶏のブイヨンに昆布出汁を加えたりと、自由な発想に舌が喜ぶ。大分から直送される鹿のグリル バルサミコソースの、しっとりきめ細やかな肉質ときたら! 料理を待つ間は100種近くあるワインを選ぶもよし、シェフの華麗な調理姿を間近で堪能するもよし。
『たつみ』店舗詳細
たつみ
住所:千葉県柏市柏3-3-4/営業時間:17:30~23:00/定休日:月/アクセス:JR常磐線・東武鉄道アーバンパークライン柏駅から徒歩6分
取材・文=鈴木健太 撮影=オカダタカオ
『散歩の達人』2023年4月号より