猫から『鼻チュー』されたら?秘められた3つの意味 こちらからも鼻チューで返すべき?
1.「好きです!」という告白
見た目はクールそのものですが、猫は意外に情熱家です。言葉の代わりに身体を使って、自分の気持ちを率直に表現します。「鼻チュー」もそんな行動のひとつです。
「鼻チュー」には、「好きです!」「愛しています!」という飼い主さんへの気持ちが込められています。いわば、思いあふれた末の告白です。かわいい愛猫の顔がぐっと間近に迫るとき、飼い主さんは少し恥ずかしさえ感じるかもしれません。
「しっぽフリフリ」「顔スリスリ」「頭ゴッチン」など、猫の好意的な行動のなかでも、「鼻チュー」はトップクラスの愛の深さです。花言葉になぞらえると、「真っ赤なバラ(あなたを愛しています)」。愛猫の鼻先には、真っ赤なバラの花束が掲げられています。
「実は、わたしも…」。
照れながらも、飼い主さんは、お返しの「鼻チュー」で、愛がいっぱい詰まった花束を受け取ってあげてください。
2.「信頼しています!」という気持ち
愛猫は、日頃から飼い主さんを注意深く観察しています。チェックポイントは、気持ちを汲み取って、飼い主さんがいかに柔軟に対応してくれるか。つまりは、人間と同じように、愛猫も自分のことを大切にして欲しい、と思っています。
フードのチョイスをはじめ、トイレの衛生面、猫インフラ(ベッド、キャットタワー、秘密の隠れ家、おもちゃなど)の充実ぶりは、愛猫の快適な暮らしに直結します。自分のお気に入りをそろえてくれたうえに、適度にかまってもらえると、愛猫はうれしくてしかたがありません。
「大切にされているんだ…」と心の底から実感します。
「鼻チュー」は、大事にしてくれる飼い主さんへの返信です。人間の言葉に置き換えると、「あなたを深く信頼しています!」という気持ち。「鼻チュー」は、猫の間でも親しい者同士でしか交わされません。そういう意味では、飼い主さんも(大きな)猫です。
3.「○○して欲しい…」という願い
「鼻チュー」には、実は、「おねだり」というひそかな意味合いもあります。
猫のリクエストは、「ごはんが欲しい」「遊んで欲しい」「かまって欲しい」など、さまざまです。前述した「しっぽフリフリ」や「顔スリスリ」などで表されることも多いですが、「鼻チュー」に要求を忍ばせていることもあります。
愛猫が「鼻チュー」と要望を重ね合わせるのは、過去の成功体験が関係しているせいかもしれません。以前に、「鼻チュー」した後、感激した飼い主さんがおやつをくれたなど一度でもうまくいくと、必殺技のように、猫は同じことを繰り返してきます。
「鼻チュー」された後、愛猫が何かを待っている様子なら、飼い主さんに叶えて欲しい願いがある、と考えてもいいでしょう。その場合、飼い主さんの鼻先は自販機のボタンと同じです。愛猫が「鼻チュー」で押せば、時間差でお気に入りのおやつが出てきます。
まとめ
「鼻チュー」は、猫同士のフランクなあいさつであり、飼い主さんに対しては、愛情表現などの意味があります。
愛くるしい行動の背景にあるのは、飼い主さんとの深い信頼関係です。「鼻チュー」されたときに自然にお返しできたら、飼い主さんとしても合格、猫としても合格でしょう。
これからも「鼻チュー」あふれる愛猫ライフを送ってみてください。