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「諏訪町の団地に、お洒落な喫茶店があるんですよ」──そんな読者情報をきっかけに、『to me go raw kissa the drinq bar（トメゴロウ キッサ ザ ドリンクバー）』を訪問。昭和の温もりと令和のセンスが調和する、団地内の隠れ家『トメゴロウ』をご紹介します。

地域密着「団地型」エンターテインメント

西八王子駅からバスで約20分。松枝住宅バス停で下車し、徒歩3分ほど歩くと、団地の一角にそのお店はありました。2023年のクリスマスに生まれたそのお店の名は『to me go raw』。「私に刺激をちょうだい」という意味を込めた店名で、訪れる人の直感や感性に少しでも触れられるようなお店を目指して名付けたそうです。

カタカナで読むと『トメゴロウ』。親しみのある昭和のお爺さんのような名前で、お客様に覚えてもらいたい想いも込めたダブルミーニング。近隣住民の皆様の心をしっかりつかみ、客層はなんと小学校一年生から90歳まで！

私がお邪魔した日もまさにそんなお客様たちが楽しげに過ごされていて、老若男女すべての人たちに愛されているお店だなぁと感じました。時代を感じる建具と八王子の職人さんが作った染物暖簾が出迎える広々としたエントランスの内側は、世代を超えた温かいコミュニケーションで溢れていました。

アパレル業との二刀流！喫茶店のお隣にはショールーム有！

コンクリート打ちっぱなしの広々としたシンプルな店内は、よく見渡すとアパレル雑貨が飾られています。店主の池谷さんに販売しているのか伺うと、池谷さんの本業はアパレルデザイナーだそうで、「隣のお部屋」も含めてアパレル商品の販売も行っているとのこと。

池谷さんのご厚意で特別に隣の部屋も見せていただきました。開放的なエントランスの喫茶店とは真逆の、重厚感のある扉を開けたその先は・・・

「ここは本当に団地ですか？！」と思わず声に出したくなるような空間がそこにはありました。普段は閉まっており特別なときに開けているそうです。

映える豊富なドリンクメニューはぜひ店内でチェック！

『トメゴロウ』さんはお客様のニーズを汲み取りながら日々様々なドリンクを開発されています。写真に載っているのはほんの一部です。バリエーション豊かなドリンクメニューはぜひお店で確認してみてください！

『アイスコーヒー』 500円

席へ戻りいよいよ喫茶の取材へ。子どもたちの声が響き渡る団地の中で、ホッと一息つきながら一杯目を味わいます。酸味を抑えたコクのあるブレンド豆を使って作った『アイスコーヒー』は非常に飲みやすく、暑くなってきた八王子にピッタリです。

『ホットコーヒー』 450円

少し風が冷たくなってきたので、2杯目は『ホットコーヒー』を注文しました。レトロ感のある器に添えられたLotusのクッキーはコーヒーとの相性が抜群で、なんだかベルギーにいる気分になります。何故ベルギーかって？そのエピソードはぜひお店でコーヒーと一緒にお楽しみください。

一番人気！『クリームソーダ』 550円

最後は池谷さんの思い出を再現したというクリームソーダにしようと思いましたが、オススメが3種類もあるというので、迷いに迷った結果、3種類を同時にいただくことにしました。左から『ブルーキュラソー』『ストロベリー』『メロン』の『クリームソーダ』贅沢三昧セットは、全て味のバランスが絶妙です！

強炭酸と濃厚なバニラアイスが舌の上で手を繋ぎ、喉の奥へと流れていく爽快感はまさに至福の時でした！午後のティータイムを最後まで彩ってくれた『トメゴロウ』さんに心から感謝します！

取材時(2025年4月18日)は金・土のみの営業でしたが、5月以降は営業日を少しずつ増やしていくそうです。訪問前には、ぜひ公式Instagramで営業日をご確認ください。

八王子ジャーニーのライターとして初取材でしたが、初陣が『トメゴロウ』さんで本当によかったです。雰囲気、味、人柄すべてが素敵で、心穏やかな時間を過ごせました。「八王子はスルメみたいな町。噛めば噛むほど楽しくなる」と話す池谷さん。八王子愛に溢れる読者の皆様、ぜひ一度訪れてみてください！