「離乳食を食べない子ども」は数年後どうなった? 離乳食を終えたママたちが明かした「本当のところ」
約8割のママが「悩んだことがある」と回答した離乳食。食べさせ方の工夫、実際に子どもが食べた方法、ママの気持ちが楽になる考え方・捉え方、離乳食を食べなかった子どもの後日談など、すぐに役立つエピソードを大公開。
離乳食で悩んだことのあるママは約8割(アンケート結果)生後5~6ヵ月ごろから始まる離乳食。「せっかく作ったのに食べてくれない」「ベビーフードを使うのはダメなの?」と悩んだ経験があるママは少なくないでしょう。コクリコラボが実施したアンケートによると、約8割のママが離乳食に何らかの悩みを抱えた経験がありました。
本記事では、ママたちの「離乳食の悩みを乗り越えた方法」や「離乳食を終えての後日談」、「これから離乳食を開始するママたちへのエール」をご紹介します。離乳食の不安や悩みを軽くするリアルな声を、さっそく見ていきましょう。
コクリコラボアンケート
「AnyMaMa(エニママ)」登録者およびコクリコメルマガ会員を対象に 2024年12月9日~12月20日インターネット上で実施。有効回答数は89件。
※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)
離乳食期の乗り越え方&心が楽になる考え方
まずは、実際に離乳食の悩みを乗り越えたママたちから集まった実践的な方法をご紹介していきます。まずはベビーフードの活用法についてです。
ベビーフードに頼る
・ベビーフードは手抜きではなく手間抜きだとなにかで聞いて、たしかにと思った。毎日手作りで頑張りすぎず、頑なにならずに便利なものは使うべきだと思います!・市販の離乳食に頼る! いろんな食材が入っているし、衛生的にも安心。子どもにもスプーンを持たせて「ごはんがおくちにいくよ~」「ぐるぐる~」などと声をかけ、飽きないように食べさせました。
ベビーフードを上手に使って乗り越えた、という回答がたくさん集まりました。「手抜きではなく手間抜き」。ママの心がホッとする、よい言葉ですね。
また、2番目のママの回答のように、ベビーフードのメリットに着目してうまく活用できると楽になりそうです。
食べさせ方を工夫する
・自分も食事(軽食でも)を取りながらだと子どもも食べてくれる、と先輩ママに教えてもらい実践したところ、うまくいきました! ちょっと苦手そうなものを食べさせるときこそ、こっちがおいしそうに食べていると、あれ? みたいな顔をしつつも完食してくれてました。
与え方を工夫すると食べてくれた、と報告してくれたママもいました。先ほどご紹介したママの回答にも、「『ごはんがおくちにいくよ~』『ぐるぐる~』などと声をかけ、飽きないように食べさせました」とありましたね。
・ある日友人が我が子に焼き芋をかじらせてみたらむしゃむしゃとよく食べ、ドロドロが苦手で嚙んで食べたいタイプだったということが判明しました。本ばかりでなく、子どもの様子を見ながら進めなければならなかったなと反省しています。
慣れない離乳食期は、つい本やネットの情報などを頼りにしてしまいがち。しかし、赤ちゃんにもそれぞれ個性や好みがあるかもしれません。「なにが間違っているんだろう」ではなく、ときには「これは好みじゃないのかも」と考えてみると、心が楽になって次の打ち手も見つかりやすい気がします。
じつに8割近くのママが離乳食に悩んだ経験があります。 コクリコラボアンケート
専門家に頼る
・市の育児相談の機会に栄養士さんに話して、軟飯を柔らかめの普通のご飯にすることで食べてくれるようになりました。本当に人に相談することは大切だとあらためて実感しました。
困ったら、客観的にアドバイスをくれる第三者に相談するのもよい方法です。お住まいの行政(市区町村)に相談窓口が設けられていることも多いでしょう。
また、ミルクやベビーフードのメーカーが相談窓口を開設していることもあるので参考にしてみてはいかがでしょうか。
離乳食相談・無料育児相談一覧(アプリ、ネット、店頭、電話等)|一般社団法人母子栄養協会
https://boshieiyou.org/rinyusyokusoudan/?srsltid=AfmBOoo9LR3xLW61NHZ14wLyCJQWSbU-wFz7U7cisIAJ_LL1Z40Esy1f
気にしすぎない
離乳食の悩みを、考え方や捉え方を工夫して乗り越えたというママもたくさんいました。
・無理に食べさせようとするとイライラしてしまうので、まずは食べなくても食の時間を楽しもうとしました。・食べない期間は本当にストレスで大変ですが、大きくなってからも食べなくなることがあるから、食べなくても生きていけるし食事が楽しいものだと思ってもらえるように親の好きなものを食べてる姿を見せていいと思う。
中でも多かったのが、「食事の時間を楽しむようにした」という回答です。悩みのさなかでは心の余裕がなく、つい「食べさせなきゃ」と視野が狭くなりがち。そんなときに、この回答を思い出していただけたら心が軽くなるかもしれません。
後日談! 「食べない」子どもは成長してどうなった?
次に離乳食を終えたママたちが教えてくれた後日談をお届けします。ママを悩ませた「食べない」子どもたちは、どう成長したのでしょうか……?
・保育園に通うようになり、お友達が食べている様子を見てからは、ちゃんと食べるようになりました。3歳になった今「昔、ごはんきらいだったんだよね~」と話しており、今では「もう食べなくていいよ!」とストップをかけるぐらい食べます(笑)。
「昔」の自分を語る3歳の子どもさん、とってもかわいらしいですね! 今ではママが止めるほど食べるようになったそうです。
・いろんな食材を食べさせてあげようと頑張りすぎていたが、同じものばかり食べても元気に育ったので、気にしすぎなくても元気なら大丈夫だよと昔の自分にいってあげたい。
離乳食期に好き嫌いがあっても元気に育った、と教えてくれたママも。
・市販のレトルトの離乳食を食べなかったので、バリエーションの少ない手作り離乳食で毎日同じようなメニューだったが、幼児食以降も好き嫌いゼロでなんでも食べている。いろいろ食べさせなきゃ! とお悩み中のママには、アレルギー有無の確認と基本的な栄養がとれていればOKと考えて気楽に乗り切ってほしい。
このように、毎日同じような離乳食を食べていた子どもが好き嫌いゼロに育った、という話も。子どもによってそれぞれとはいえ、励まされますね。
最後に、ママたちからのエールをお届けします。
・あんなに離乳食を食べなかった子でも、幼稚園でも小学校でも給食を残さずに食べるくらいなので、思い悩まずドーンと構えて! 絶対いつか食べます!!・手を抜いてください。大人のリメイク品でOK! ふたりめのときは、こんなものか……という感じにふるまえたのと、物理的に難しくなり(上の子のお世話や自分の年齢も!?)完璧を求めなくなり、人とも比べなくなり楽に育児をしていた気がします。
・下の子はとにかく離乳食を食べなかったので、作っても心が折れるから市販のパウチを買って気楽にやりました。いつか食べるようになります! ミルクを飲んでいれば栄養は足りるし、気楽に! 適当に!
問題なく育ったという後日談が多数 気楽な気持ちで取り組めると◎
ママたちからのエールをまとめると、「がんばりすぎず、市販品(ベビーフード)も上手につかって適度に手を抜きながら、楽な気持ちでやろう」「いつか食べるようになるから大丈夫」こんなところでしょうか。
また、離乳食期に食べなかった・偏食だった子どもたちが、今は「元気に育った」「今はたくさん食べる」「好き嫌いもない」ケースがたくさんあるとわかったことも収穫でした。今離乳食に悩んでいるママの力が抜けるといいな、と思います。みなさんは、今離乳食に悩むママたちに伝えたいメッセージはありますか?
コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。