「つくまる」の軌跡を一冊に マルシェ7年間の思い出まとめる
レアールつくの商店街で昨年12月まで毎月行われていたマルシェ「つくまる」。その7年間の軌跡をまとめた冊子がこのほど完成した。
同マルシェは、有志による実行委が、鶴見区の友好交流都市、福島県棚倉町の名産品販売から始まり、地域の作家の小物などを紹介してきた手作りのマーケット。実行委員長を務めた木村郁子さんは「普段あまり商店街に来ない人にも、商店街の面白さを伝えたかった」と開催に込めた思いを語る。
年々出店者も増え、地元の市場小学校児童が参加したり、昔の鶴見の写真を掲示して訪れた人々に場所を想像してもらうイベントなど、様々な企画も行ってきた。
コロナ後は集客に苦戦
コロナ禍でも不定期ながらマルシェを継続。実行委の一人、藤岡直人さんは「当時は皆さん地元志向が強く、感染対策をしながらも、にぎわっていた」と振り返る。
しかし、コロナが明けて各地でイベントが復活するにつれてマルシェの客足が減少傾向に。「企画がマンネリ化していたことも一つの要因かもしれない」と木村さん。開催が60回を迎えた昨年12月、一定の役割を果たしたとして終了を決めた。
そして、その7年間の軌跡をまとめた今回の冊子。A5サイズ16ページの冊子には、これまで実施してきたイベントや思い出の写真集、お薦め商店街グルメマップのほか、実行委が思いを語り合う座談会や関係者の声などが綴られている。
木村さんは「マルシェの終了は残念ですが、やりきって一区切りといった感じです。今後は、この7年間で出会った多くの方とのご縁を大切に、実行委それぞれが改めて地域を盛り上げる企画を考えていきたいです」と笑顔で語った。