大阪・東京・名古屋!モーターサイクルショー会場で若者に話を聞いた
2025年度のモーターサイクルショーは3都市で開催され、来場者数は大阪モーターサイクルショーが74,342人(昨年比102%)、東京モーターサイクルショーが118,812人(昨年比104.3%)、名古屋モーターサイクルショーが44,253名(昨年比109%)と、すべて昨年を上回るという盛況ぶりでした。
MOTOINFO編集部は3つの会場で若い世代の来場者を対象にアンケートを実施し、バイクを取り巻く環境について意見をもらいました。これからバイクに乗ろうと考える若者、今まさにバイクを楽しんでいる若者がどんな思いを抱いているのか、集約結果をお届けします。
アンケート回答者の概要
大阪・東京・名古屋で開催されたモーターサイクルショーの会場で実施したアンケートにご協力くださった方は総数99名で、そのうち10代・20代の回答者数が72名でした。本記事では、この72名の生の声をまとめてみました。
3会場ごとに違いはあるものの、やはり10代・20代のほとんどが学生か会社員でした。平日開催となった金曜日は、比較的空いている状況でいち早く訪れたいからか、学生の比率が高かったです。
保有免許は、排気量400cc以下のバイクに乗れる普通自動二輪免許の保有者が半数以上に及びましたが、大型自動二輪免許保有者も多く、保有バイクを伺うと、国内4メーカーの他、欧米メーカーのブランド名が挙げられました。
昨年に引き続いて「家族のススメ」が1位
毎年継続的に尋ねている「バイク免許取得のキッカケは?」という質問については、昨年同様に「家族または知人にすすめられて」がもっとも多い回答でした。その中でも「父」と答える方が多く、バイクに乗るお父様の影響の大きさが回答に表れた形となりました。
続く「新しい趣味として」も昨年同様の順位に。複数回答可だったこの質問では、「家族または知人にすすめられて」と「新しい趣味として」の両方にチェックを入れられる方が多く、今まさにバイクに乗っているライダーの発信力が大きく影響しているようです。
ビジュアルに対する関心度がもっとも高い!
購入根拠についての質問に対しては、「デザイン」を重視すると回答した方が最多数でした。「デザイン」と回答した方にお話を聞くと、「とんでもない価格でなければ、購入方法は何とかできます。それよりも、見た目やデザインが『カッコいい』って思えるバイクかどうかが重要です」と回答されました。「やっぱりバイクはカッコよくなけりゃ」という想いは、いつの時代も変わりないようです。
それでも高価な趣味であることは変わらず
バイクに乗ることを選んだ若者が直面する悩みにはどのようなものがあるのでしょうか。
1位はやはり「バイク本体購入費」でした。先ほどの「バイク購入の際の決め手は?」という質問で「価格よりもデザイン重視」という声が多かったですが、それでもバイク購入費は決して安いものではありません。続いて、メンテナンスや保険料などの「維持費」が2位に、ヘルメットやライディングギアの購入に必要な「バイク用品費用」が4位に入りました。住宅環境はさまざまですが、「保管場所」に悩まれる方も多く、3位に入りました。
5位の「周囲の理解」と回答した方に詳細を尋ねると、「危ないからと、家族に反対される」とのことでした。「免許取得のキッカケ」の質問でも「家族(親)のススメ」が最多数であったことからも分かるようとおり、家族の支援や理解が大きな影響を持つようです。
バイクの楽しさが伝わる発信を!
大阪と東京のモーターサイクルショーでは、2.5次元アイドルグループ「すとぷり」のさとみが公式アンバサダーを務めたこともあって、以前と比べて10代の来場者が特に多かった印象を受けました。そうした10代・20代にバイクの魅力を知ってもらうには、家族を始めとするバイク愛好家の存在が重要になってくるようです。バイクに親しみを抱いていただけるような魅力的な情報を今以上に発信していきたいと思います!
お問い合わせ先:第41回大阪モーターサイクルショー2025公式サイト 、第52回東京モーターサイクルショー公式サイト 、第4回 名古屋モーターサイクルショー2025