そばの真髄を見極める名店「時香忘(じこぼう)」木曽谷や八ヶ岳などの玄蕎麦を粗挽き粉にして打つ至極の味わい【信州そば-木曽エリア】@長野県・木曽町
道なき道をかきわけて、そばの真髄を見極める名店
闇夜を表す黒と、夜明けを表す白が表裏一体を成す「夜明け蕎麦」然り、固定観念にとらわれず、そばのみを限りなく追い求め、独自のそば道を貫く店「時香忘(じこぼう)」。
蕎麦粉には地元木曽谷産や、八ヶ岳などの玄蕎麦を使い、独自の石臼で手挽きとまったく同じ粒度分布の粗挽き粉にして使用。「そばのみを追求する」という信念から、つなぎに小麦粉は一切使わず、湯ごねもしない。そば本来の風味を最大限に生かすため、難易度の高いそば打ちと向き合い、1時間ほどかけて手ごねをしています。
また、打ち上がったそばを3~4日熟成させてから提供する「極粗挽き寒ざらし熟成蕎麦」のほか、蕎麦の実のまま挽かずに打ち上げる「野点(のだて)蕎麦」(要予約)も味わえます。
表裏を成す闇夜と夜明け その妙をそばにて堪能
「極粗挽き寒ざらし 熟成夜明け蕎麦」 1,760円
表は蕎麦殻の微粒粉を練り込んだ黒で闇夜を、裏は更科粉を使った白で夜明けを表現した2色そば。艶やかにきらめく佇まいも美しい。
風味よく仕上げた「極粗挽き寒ざらし熟成蕎麦」や、「極粗挽き寒ざらし熟成おろし蕎麦」などから日替わりで3 ~4種類のそばを用意。
【お品書き】
◆極粗挽き寒ざらし熟成蕎麦 1430円
◆ 極粗挽き寒ざらし熟成おろし蕎麦 1760円
◆ 極粗挽き寒ざらし熟成イカスミ蕎麦 1980円
◆ 野点(のだて)蕎麦 2310円(要予約)
◆ 桜かくしの蕎麦 2530円(要予約)
「野点(のだて)蕎麦」(2,310円/要予約)。蕎麦の実を粉を挽かず実のままこね上げる蕎麦。つぶつぶの食感と高い香りが身上。
そば本来の味わいを追い求める店主の高田典和さん
店内は洗練されたデザインが広がる空間。「エントランスで自然を感じた後は、都会的な雰囲気を味わってほしい」と高田さん。
※この記事は「信州のうまいそば」(2025年4月27日発売)に掲載されたものです。通信販売はこちら。
時香忘(じこぼう)
●住所
長野県木曽郡木曽町新開芝原8990
●電話
0264-27-6428
●営業時間
11:00~13:00 ※売切次第閉店
※GW中の営業は電話にて要確認。いずれの期間も祝日は休業
●定休日
4月~7月→土~月曜
8月 →全休
9月~11月→土~月曜
12月~3月→月~金曜 ※詳細はInstagramで確認
●席数
28席
●駐車場
17台
●Instagram
https://www.instagram.com/zcobo.kiso/