新潟県湯沢町のホテルでノロウイルスによる食中毒、10歳未満〜70歳代の29人に症状
新潟県庁
新潟県によると、湯沢町のホテル「シャーレゆざわ銀水」でノロウイルスによる食中毒が発生した。同ホテルが11日と15日の宿泊者へ提供した食事が原因と見られる。摂食者は39人で、そのうち10歳未満〜70歳代の29人に下痢や吐き気などの症状が見られた。なお、患者は全員快方に向かっている。
県の発表によると、2月18日に相模原市や東京都から、「シャーレゆざわ銀水」に宿泊した複数人が胃腸炎症状を呈していると連絡があった。
南魚沼保健所が調査した結果、2月11日と15日に「シャーレゆざわ銀水」に宿泊し、同ホテルが提供した食事を食べた人のうち、調査を行った16グループ39人中、13グループ29人が下痢、吐き気、発熱、おう吐などの症状を呈していたことが判明。検査の結果、9グループ16人と調理従事者1人の便からノロウイルスが検出された。
同保健所は、患者に共通する食事がホテルが提供した食事に限られることや、患者と従事者の便からノロウイルスが検出されたことなどから、同ホテルが提供した食事を原因とする食中毒と断定した。
南魚沼保健所では「シャーレゆざわ銀水」へ対して、28日〜3月2日までの営業停止処分を下し、調理施設の清掃や設備と器具の洗浄消毒、従事者の健康管理の徹底を指示した。また、調理従事者へ対し衛生教育を実施予定。