チームとサポーターの熱 最高潮に 「新体制」で開幕ダッシュ
サッカーJ1湘南ベルマーレの2025年シーズンが2月15日(土)、いよいよ開幕する。開幕に先立ち、1月11日には新体制発表会が開催され、ひらしん平塚文化芸術ホールに約1000人のサポーターが集結。会場チケットは即完売という盛り上がりぶりで、ベルマーレカラーの緑と青で埋め尽くされた会場は熱気に包まれた。
フジタ復活胸熱く
当日、サポーターが最も沸いたのは、新ユニホームのメインスポンサーとして(株)フジタ(本社=東京都渋谷区)の名前が紹介されたときだった。
フジタ工業サッカー部は、ベルマーレの前身であり、「生みの親」としてサポーターからも親しまれてきた存在。1999年のメインスポンサー撤退後、2017年に袖部分のロゴスポンサーとして復活していたものの、今回の発表は長年チームを応援してきたサポーターの胸を熱くしたはずだ。
背番号10は…
今季、エースナンバーの「10」を背負ってピッチを駆けるのは、昨シーズン10得点を記録した鈴木章斗選手。
同日企画された、「実況者泣かせ」の鈴木章斗選手、鈴木雄斗選手、鈴木淳之介選手との「鈴木」3選手によるトークショーでは、章斗選手が昨シーズンの飛躍のきっかけについて、アウェーの新潟戦での敗戦を回想する場面も。「相手チームの長倉幹樹選手(当時)にゴール際で切り返されて(シュートを)打たれて、『すげぇな』と。落ち着いたら自分もできるのかなと、次の試合でやってみたらうまくいった」と明かすと、「ディフェンスからしても、ゴール際のあの場面で落ち着いてプレーされたら嫌なんじゃないかなと思う。とは言っても、冷静になりすぎてゴールできないこともあるので、そこは大胆にいきたい」と笑顔で意気込みを見せた。
新しい背番号で迎える開幕に向けて、「背番号10をもらったので、チームの順位も、自分のゴール数も、『10』以上の数字を残したい」とサポーターを前に宣言。選手の成長への喜びと、今シーズンの活躍への期待を表すような拍手で会場はいっぱいになった。
喜び分かち合いたい
山口智監督は、「選手の可能性、チームの可能性を見つけて(チームとして)もう一つ大きくなりたい。順位をどうにかしなくちゃという野心もある。今はワクワクしている」と笑顔を見せた。
坂本紘司代表取締役社長はサポーターで超満員となった会場をステージ上から見回し、「年々、チームへの期待が膨らんでいると感じている。背筋が伸びる思いで、ここに立っています」と吐露。「1つでも多くの勝利を皆さんにお届けして、喜びを分かち合いたい」と決意を表明した。