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静岡県はアニメ旅行の目的地3位! じゃらんがコンテンツツーリズムの大規模調査を実施 『ゆるキャン△』『ラブライブ!サンシャイン!!』“聖地”が影響か

アットエス


2024年10月末、じゃらんリサーチセンターが『映像コンテンツ コンテンツツーリズム調査(2024年3月に調査実施)』の調査報告書を公表し、静岡県は日本のテレビアニメのコンテンツツーリズムの目的地として東京、神奈川に次ぐ3位になったことが分かりました。

この調査は、アニメやドラマ・映画、ゲームのほか、YouTuberやVTuberといった動画配信者など、幅広い映像コンテンツを横断的に調べたもので、1000人以上を対象にした(事前に行うスクリーニング調査では3万人以上)この手の調査としてはかなり規模の大きなものです。

日本のテレビアニメのコンテンツツーリズムの目的地3位「静岡県」

『じゃらん映像コンテンツ・コンテンツツーリズム調査』コンテンツツーリズムの目的地の調査結果表より上位10件を抜粋
 

静岡県が3位になったのは、日本のテレビアニメに関連して直近1年間に旅行の目的地とした都道府県を尋ねた調査です。

1位は群を抜いて東京都ですが、アニメ以外のコンテンツでも多くで1位となっており、調査の総評では東京都について、「ロケが頻繁に行われコンテンツに関わるイベントの実施が盛んなため」と考察されているので、2位の神奈川県を含めた首都圏以外のトップが静岡県であることは、地方へのコンテンツツーリズムの目的地として、本県が強い魅力を持っていることの証だと言えます。

やっぱり強い『ゆるキャン△』と『ラブライブ!サンシャイン!!』

『じゃらん映像コンテンツ・コンテンツツーリズム調査』タイトルランキング(国内二次元系)より上位19件を抜粋
 

では、どんな作品が静岡県を3位に押し上げたのでしょうか。調査では、“聖地巡礼”を行ったと回答した人に作品名(3作品まで)を尋ねていて、それら作品を二次元系[テレビアニメ・アニメ映画・ VTuber・ゲーム]としてまとめたのが上記の表です。

静岡県が主たる舞台になっているものとして、県内全域の『ゆるキャン△』と沼津市の『ラブライブ!サンシャイン!!』(6位の『ラブライブ!』にも含まれている可能性あり)が2位と18位にランクインしており、12位の『新世紀エヴァンゲリオン』も『シン・エヴァンゲリオン劇場版』において天竜浜名湖鉄道天竜二俣駅がモデルの1つとなりました。8位の『刀剣乱舞』では久能山東照宮にソハヤノツルキ、佐野美術館に松井江・火車切といったモチーフになった刀剣が所蔵されており、これまでにコラボイベント等も開催されています。

そのアニメも?実は静岡が関係している作品も多数

『君の名は。』の飛騨山荘のモデル。外観だけで内部はモデルにはなっていない
 

このほか、旅行の目的にまでなったかは分かりませんが、1位の『君の名は。』では飛騨地方の町に向かう際に主人公らが泊まった飛騨山荘の外観モデルとして、川根本町にある「民宿奥大井」が登場しますし、『青春ブタ野郎シリーズ』ではヒロインの1人牧之原翔子の苗字の由来になった牧之原市とコラボが行われたことがあり、2024年10月の時点ではキャラクターパネルが牧之原サービスエリアに設置されている状態でした。

11位『呪術廻戦』では浜松市、18位『すずめの戸締り』では熱海市が“形上”登場していて、5位『名探偵コナン』では幾度か静岡県内が登場しています。イベントという観点で見れば、浜松市の浜名湖パルパルで18位『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』のコラボイベントが行われたことがありますし、実はかなりの数の作品が静岡県に関係しています。

アニメだけじゃない!? コンテンツーリズム全般で強さを発揮した静岡県

『じゃらん映像コンテンツ・コンテンツツーリズム調査』コンテンツツーリズムの目的地の調査結果表より静岡県の順位を抜粋
 

この通り『映像コンテンツ コンテンツツーリズム調査』では、静岡県がアニメのコンテンツツーリズムにおいて、有力な訪問先の1つであることが明らかになりましたが、この調査ではアニメ以外にも様々な映像コンテンツにおいて調査を行っており、「NHK大河ドラマ・NHK連続テレビ小説」では静岡県が1位に輝いています。そのほかの結果でも静岡県は高い順位につけており、全体でも3位になっています。アニメだけでなく、様々な映像コンテンツで、静岡県はコンテンツツーリズムにおいて魅力ある地域であるということが調査の結果から見てとれます。

調査を行ったじゃらんリサーチセンターの五十嵐大悟研究員は、静岡県について「制作スタジオの密集している東京からのアクセスも良く、風光明媚な土地も数多く備えていることや、様々な自治体がロケ支援活動を行っていることからも、ロケ地としても注目されている可能性があります。アニメも実写も一部の作品に人気が偏る傾向がありますが、アニメにおいては上位作品にランクインした『ゆるキャン△』や『ラブライブ!サンシャイン!!』でメインのロケ地となっており、これが静岡県の全国順位を引き上げたと思われます。実写では放送中であったNHK大河ドラマ『どうする家康』が静岡県の順位を引き上げたと思われます」と話していました。

この調査の結果は、じゃらんリサーチセンターのホームページから閲覧することができます。

(文:深夜の天輔星)

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