巨人・秋広優人、大江竜聖とソフトバンク・リチャードが2対1の交換トレード
未完の大型スラッガー同士……
巨人・秋広優人内野手(22)、大江竜聖投手(26)とソフトバンク・リチャード内野手(25)の2対1の交換トレード成立が12日、両球団から発表された。
身長2メートルの秋広は二松学舎大付高から2020年ドラフト5位で入団し、松井秀喜氏がつけていた背番号55を背負うなど将来を嘱望されていた。2023年には121試合に出場して打率.273、10本塁打、41打点をマーク。順調な成長曲線を描くかと思われた。
しかし、阿部慎之助が就任した昨季は26試合出場にとどまり、本塁打なし。開幕二軍だった今季もイースタン・リーグで打率.157と不振で、5月3日に一軍昇格したものの5試合に出場して7打数1安打だった。
二松学舎大付高の先輩にあたる大江は2016年ドラフト6位で入団。中継ぎ左腕として2020、21年に2年連続40試合以上に登板し、通算149試合で7勝34ホールドを挙げているが、今季は一軍出場がなかった。
一方、リチャードは沖縄尚学高から2017年育成3位で入団。身長189センチ、体重123キロの恵まれた体格で驚異的な長打力を持ち、ウエスタン・リーグでは昨季まで5年連続本塁打王、打点も含めると3年連続2冠王に輝いた。
しかし、層の厚い一軍では出番に恵まれず、2021年の7本塁打が最多で通算100試合、10本塁打どまり。今季も6試合で22打数2安打の打率.091、本塁打なしと持ち前のパワーが影を潜めていた。
コメント
■秋広優人
「ジャイアンツファンの皆さんの応援がすごく力になって頑張ることができました。チームは変わりますが、引き続き応援して貰えたら嬉しいです」
■大江竜聖
「8年と少しですが、ジャイアンツで心身ともに成長させていただきました。ソフトバンクホークスに行っても頑張っていきたいと思います」
■リチャード
「話を聞いた時には驚きましたが、少し落ち着いてくると、これまで見守ってくれたホークスの皆さんへの感謝がどんどん湧いてきました。特に王会長や小久保監督、山川さんには期待をかけてもらい、何度もありがたい言葉や指導を受けました。それに応えられないままなのが心残りですが、これからジャイアンツで成長する姿を見せて恩返しをしたいと思っています。
ジャイアンツの印象としては、ファーム選手でも対戦した時にどっしりとした威圧感というか、威厳のようなものを感じていました。これからそのチームの一員になるんだと思うと身が引き締まります。
育成で入団してから8年間、良いことも悪いことも経験してきて、心が折れそうになったこともありますが、ファンの皆さんの声援でその都度立ち上がって頑張ることができました。チームが変わっても、僕はこれからも砂川リチャードなので、引き続き応援してくれたら嬉しいです」
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記事:SPAIA編集部