【注意喚起】ワクチンを打ってない人間が「今年のインフルエンザ」にかかってしまった話 / あくまで一例だけど…
インフルエンザが流行していることは知っていた。ニュースでも連日「今年のインフルエンザは強い」という内容が報道され、近くの学校でも学級閉鎖が起こった。
だから先日東京に遊びに行った時、頻繁に除菌をしたりマスクをつけたりと対策をしていたつもりだったのだが……
帰宅後に発熱・咳などの症状が現れ、病院で検査をしてもらったところ見事に感染していたことが判明。
ワクチンを打っていなかった人が今年のインフルエンザにかかった結果どうなったのか、あくまで一例ではあるが注意喚起の意味を込めて紹介したい。
・発熱当日
違和感に気づいたのは、東京から帰ってきた翌日。目を覚ました瞬間から、痛みはないものの喉の奥に何かが詰まっているような感覚があった。
なんだか変だな? と思いつつも、日中は普通に仕事をこなした。
「絶対変だ」と確信したのは、夕方お風呂に入っていた時。しっかりとお湯に浸かって体は温まっているはずなのに、鳥肌が立つレベルの寒気が収まらない。
試しに体温を測ってみたところ、しっかり38度台の熱が出ていた。体温の割には体のだるさがなかったので、まさかここまでの熱が出ているとは思わなかった。
「まずい」と思い、その日はすぐに布団に入る。体勢を変えた時に少し咳が出たり、若干腰痛がしたりするのが気になりつつも就寝した。
・発熱から2日目
翌日は朝からどんどん体温が上がり、午前9時頃にはなんと39.4度を記録。
筆者はこれまでにインフルエンザにもコロナにも感染したことがあるが、ここまでの高熱になったのは初めてだ。
あまりに急激に体温が上がっていくので「うわ、すごいな」と若干他人事みたいになりながら計測をしていた。
ここまでくると、さすがに頭痛や腰痛がひどく起きているだけでもしんどい。
YouTubeやXを見て気を紛らわそうとしたのだが、すぐに気分が悪くなってしまいそれどころではなかった。
たまに咳やくしゃみが出て、鼻水も詰まるほどではないけれど少し出ている。あまりにきつくてひたすら寝て過ごした。
何回目かに目を覚ました時に、着ていたトレーナーがびっしょり濡れるくらいの汗をかいていた。こんなに汗が出たの、いつぶりだろう……。
しかしピークは過ぎたようで、それ以降熱が39度を超えることはなくなった。
夕方、さすがに症状が怪しすぎるので仕事から帰ってきた家族に運転してもらって病院へ。検査してもらったところ、ばっちりインフルエンザだった。
「高熱が急に出る」「関節痛や腰痛がある」など、事前に調べていた症状と一致しすぎていて「ですよね」って感じ。
「ゾフルーザ」というインフルエンザ用の薬と、熱が下がらない時や喉が痛い時用の「カロナール」という頓服薬を処方されて診察は終了した。
驚いたのは、今回処方された「ゾフルーザ」は1回飲むだけで効果が発揮されるということ。
筆者が前回インフルエンザに罹ったのは確か10年以上前だったのだが、その頃は複数回薬を飲まないといけなかったはず。医療って進歩してるんだなぁ……と実感した瞬間だった。
・発熱から3日目
薬が効いたのか、3日目の午前中には体温が平熱に戻った。しかし、その代わりに咳とくしゃみが半端ない。
器官の奥にずっと痰が絡んでいて、何回咳をしても出てこないのがしんどかった。筆者の場合ではあるが、コロナに感染した時よりこういった呼吸器関連の症状はひどかった。
とはいえ体のだるさは ほぼなかったので、軽い作業をしながら1日を終えた。
・発熱から4日目
この日は朝から平熱をキープ。咳と鼻づまりはあるものの、1日いつものように仕事をすることができた。
しかし、夜になって寒気と倦怠感が復活。
ぶり返しが来たのか、ここ数日いつもと全く違う生活をしていたせいで自律神経が狂ったのかは分からないけれど、とにかく急いで体を休めることにした。
・発熱から5日目
この日は朝から倦怠感が半端なかった。絶対熱あるでしょ、と思いながら体温を測ってみたのだが、体温だけは至って健康。
ただただ体が重く、とても仕事や日常生活ができる状態ではなかった。ひたすら布団でごろごろしていたところ、夜になってからやっと体を起こしていられるくらいにまで復活。
熱が下がったからといって油断できないんだなぁ……と実感した。
・皆さんも本当にお気をつけて
そこからは「昨日までの倦怠感は何だったんだ?」と思うくらいにまで一気に回復。
発症から10日が経過した記事執筆時点でもまだ若干咳が残っているが、ほぼいつも通りの生活に戻っている。
ワクチンを打っていなかったにしては症状が軽めに済んだ方だと思うのだが きつかったことには変わりないので、皆さんも本当に感染には気を付けてほしい。確かに今年のインフルエンザは強いです。
まだまだ流行は続きそうだけど、一刻も早くピークが過ぎ去りますように……!
執筆・イラスト:うどん粉
Photo:RocketNews24.