「過去の釣果情報ってアテになる?」シーバスフィッシングにおいて信憑性を考察
釣りに行くならシーバスフィッシングに限らず、誰もが気になるファクターが「釣果情報」だ。特に初めて入るポイントは、最新情報と合わせて過去の情報も手に入れることだろう。過去に何がどれくらい釣れた実績があるのかを調べるのは、わくわくして楽しいものだ。しかし、新しい情報はともかく、昔の情報はどのくらい信頼して良いものだろうか?この記事では、過去の釣果情報にスポットを当てて、その信憑性を考えてみたい。
最新情報と過去の情報の違い
さて、そもそも釣りの最新情報と過去の情報とはどう違うのだろう。筆者は、両方に違いはないと考えている。もう少し詳しく書くと、例えば情報ツール。特にTSURINEWSを始め、メディアの情報は公開されるまでのインターバルを考えないといけない。そう考えていくと、最新の情報も過去の情報も同じに思えてくる。
特にシーバスやブラックバスは、日によってフィールドのコンディションが違うので、情報はよりシビアに見ないといけない。確かに、最新と過去の情報に全く違いはないというのは少し言い過ぎだが、細かく考えるとどっちも同じに思えてくる。
過去情報は参考程度?
そこで、今回のテーマでもある「過去の釣果情報」だが、これは参考程度に留めておくのが賢明だ。そんなの当たり前だと思う方も多いだろうが、考えてほしい。釣れない時が続くと、数年前の写真や記憶を頼りにポイントを選んではいないだろうか。
過去の情報を見ると、釣れない時でもモチベーションが何となく上がる気がするが、それを信頼して実釣に行くのは危ない。始めに書いたが、参考程度にするのがおすすめだ。それも冷静な頭でだ。
「たまたま」もある
過去の情報は参考程度と書いてきたが、実際に昔と同じ、いや、それ以上に釣れたときなどは、信頼度がぐっと増すから厄介なのだ。それがたまたまでも、このポイントはいつでも釣れる!と勘違いしがちだ。
釣りは自然相手なのだから、去年と今年で釣れる魚や時期が違うのは当たり前だ。ましてや、温暖化の影響で釣れる魚が大きく変わった現代では、毎年同じ釣果などありえない。
これは、同じポイントに通い続けていると自然と身に付く情報でもある。だからそ、”参考程度”なのだ。天気、潮、ベイトなど、釣り場は生き物だという現実を冷静に判断しなくてはならない。
最新情報とは?
さて、情報、情報、とここまでしつこく書いてきたが、その使い方について触れてみよう。まず、最新の情報についは、いつの情報なのかを知るのが重要だ。
釣行とタイムラグあり
新聞やWEB上の釣行記は、だいたい2週間から1ヶ月はズレていると思っていい。つまりその時は釣れていても、記事の公開時には釣れていないこともある。これは、主にシーバスの釣行記を書いている筆者本人が言うのだから本当だ。その時ホットだった情報も、たった数週間で冷めきってしまうことも多々ある。実に歯がゆいが、メディアの最新情報とはそんなものだ。
そして、過去の情報も同様に、現在と比べることを忘れてはならない。1年前はもちろん、それ以上前の情報となると、ほとんど役には立たない。先に書いたが、釣り場は生き物だ。同じように釣れると信じたいが、残念ながらほとんどそうはならない。過去の情報を参考に、現在の釣り方、ルアーをアジャストしていかなければならない。
釣果より中身が大事
最後にここまでをまとめてみると、情報が溢れる現代では、その情報の鮮度や過去の実績よりも、中身(ルアーやベイトの種類、釣り方など)が大切になってくる。これを書くと元も子もないが、刻一刻と変わる自然相手に、人間が使える情報なんてほとんどが無意味だ。
それでも釣り情報を手に入れたいのならば、ぜひ、TSURINEWSを見てほしい。陸っぱりのシーバス情報ならば、超現場主義の筆者の記事が少しでも参考になるはずだ。
<宮坂剛志TSURINEWSライター>