【柏市】「生きた」展示にこだわる 東葛昆虫愛好会
好奇心をかき立てる昆虫の世界。東葛昆虫愛好会は、昆虫展や昆虫観察会を毎年開催し、子どもたちをはじめ多くの人たちに昆虫の魅力を伝えてきました。
子どもたちが夢中になる昆虫の生態
「子どもたちが好奇心で夢中になり、昆虫に関心を持ってくれるのがうれしいですね」、そう語るのは東葛昆虫愛好会の代表、山内弘一(ひろいち)さん。
同会は毎年、昆虫展を開催し、昆虫の標本展示や説明の掲示だけでなく、アゲハチョウの幼虫やカイコなどに触れられるなど、生きた昆虫の展示を行います。
「生きて動いている昆虫の方がリアルですし、子どもの関心も高いです」と山内さん。
顕微鏡で見た画像を写したディスプレーには、アゲハチョウの卵から幼虫がふ化する姿や、その卵の殻を食べる様子が写し出され、親子で観察できます。
セミの頭部を拡大して見ると、5つの眼があることも分かります。
過去には柏市内の小学校から理科の授業に取り入れたいとの要請を受け、学校教育の一貫で昆虫観察を行ったことも。
実施した小学校では理科の成績が向上したそうです。
昆虫にも個性が!? 齋藤姉妹の活躍
「4年前に開催された昆虫展を見に行った時に関心を持ち、誘われて入会しました」と話してくれたのは、大学院で音楽を学ぶ齋藤柚香さんと、大学で美術を学ぶ瑞香(みずか)さん姉妹。
「チョウを観察していると個性があるようで興味深いです」と姉の柚香さん。
チョウが羽化した時、すぐに飛び立つチョウもいれば、なかなか飛び立たないのもいる。
そういった違いが人間の個性を思わせるそうです。
絵が好きで、昆虫の絵の缶バッジを作っているのは妹の瑞香さん。
今年のGWにあけぼの山農業公園で開催された昆虫展では、瑞香さんの描いた昆虫の缶バッジが5種類用意され、チョウの鱗粉(りんぷん/羽の粉)を紙に転写してチョウの絵を描く鱗粉転写ワークショップの参加者にプレゼントされていました。
毎回盛況の昆虫展。山内さんは「昆虫を常設展示できる昆虫資料室を設置することが目標です」と語ってくれました。
※問い合わせ
メール/kiberi.norio@jcom.home.ne.jp
東葛昆虫愛好会事務局 松岡
Instagram/@tka_insect