東広島の新ご当地メニュー「東広島焼き」って何? 気になる味をリポート!
東広島の新ご当地メニュー「東広島焼き」が誕生し、2025年5月31日、東広島市西条町寺家の道の駅西条のん太の酒蔵で、「誕生!東広島焼き お披露目イベント」が開催されました。主催は東広島市と東広島市農林水産物販路拡大推進協議会。「東広島焼き」って何? 気になる味をリポートします。(文・撮影 児玉)
2500人が参加 「誕生!東広島焼き お披露目イベント」
「東広島焼き」は、東広島市の特産品である米と、各店舗が選んだ市産品を1品以上加えることが条件。まさに、東広島の魅力がぎゅっと詰まった、新しいご当地グルメです。
今回のイベントでは、東広島市内の人気お好み焼き店が考案した東広島焼きのハーフサイズをワンコインの500円で販売。イベントには約2500人が来場。販売開始前から各店舗には東広島焼きを目当てに多くの人が並び、売り切れまで行列が途切れない盛況ぶり。来場者はさまざまな味を食べ比べながら、お気に入りを見つけて楽しんでいました。
さらに、東広島産のお米やセレクトギフトが当たる抽選会も行われ、会場は終始にぎやかな雰囲気に包まれていました。
高垣市長も試食!各店舗の個性あふれる東広島焼き
セレモニーで高垣広徳市長は「東広島の豊富な農産物、水産物を生かしたお好み焼きができないかと昨年から開発に取り組んできました。中でも、東広島は全国有数の米どころだと知ってもらうため、お米を入れることが条件になりました。それぞれのお店ごとに特徴をもった東広島焼きを皆さんに楽しんでほしい」とあいさつ。
セレモニーの司会は、東広島市出身の中西敦子アナウンサー(テレビ新広島)が務め、地元愛あふれる進行で会場を盛り上げていました。
この日は、高垣市長が出店した3店舗の東広島焼きを実際に試食。
・今までのお好み焼きのイメージを一新する東広島焼き
・バリエーションが豊富で、いろんな形で発展しそう
・これからどんな東広島焼きが出てくるのだろうという楽しみがある
などと講評しました。
味も個性も三者三様 東広島焼きを食べ比べ
店舗ごとの東広島焼きの特徴と高垣市長、来場者のコメントも交えてご紹介します。
楽(らく)
東広島市内産のネギと、味噌ダレで味付けた香ばしい広島県産の「せんじ肉」をトッピング。米と麺は1:3の比率でミックスしています。
炒めてパリパリになった米と麺が下に。「もちもちとした食感も楽しんでほしいため、よい米を使っています」という、こだわりの米が使われています。
■食べた方のコメントをまとめました
高垣市長
「お米とそばのミックスが食感を良くしていて、腹持ちも良さそう。そばめしに近いかな。せんじ肉はお酒のつまみというイメージだが、お米ともよく合う」
来場者の声
「お米がパリッとしつつ、もちもちとしたかみ応えもある。ハーフサイズでも満腹感あります。せんじ肉の味も最高です」(東広島市西条町 41歳)
OKONON(おこのん)
麺は使わず、焼きおむすびのようなカリカリ感のある米部分を重ねた東広島焼きがOKONON流。盛り付けはサムライねぎと安芸津産のカキです。
麺は使わず、米のみを使用。ライスバーガーのバンズをイメージして開発されたそう。
■食べた方のコメントをまとめました
高垣市長
「麺を使わずご飯のみ。斬新で新しいですね。焼きおにぎりのようで食べ応えがある。しゃきっとしたサムライねぎが、いいアクセント」
来場者の声
「お米が入っていてびっくりした。食べやすかった」(東広島市西条町 4歳)
真心デイズ
東広島産品のレンコンとサムライねぎ、ニンニクが入った真心デイズ。麺と米を焼く時も特製のニンニクダレで風味をつけています。
パリパリに揚げたレンコンチップスが象徴的。輪切り四等分の細かなレンコンも食感にアクセントを加えています。
■食べた方のコメントをまとめました
高垣市長
「お米とそばの組み合わせも良いし、ニンニクがアクセントになっていて食欲をそそります」
来場者の声
「中に入っているレンコンがしゃきしゃきで、おいしい。レンコンチップスもパリッとして、珍しいし食感が全然違って新しいなと思います」(東広島市高屋町 35歳)
「ニンニクの香りがすごい良くて、これはビールだな!って感じですね」(東広島市西条町 41歳)
記者も食べてみた! 〜OKONON編〜
取材の合間に、頑張って並んで私も一品いただいてみました。選んだのは、麺なし米のみが気になったOKONONさんの東広島焼きです。
一口目から、お米のパリパリとした食感に驚き!他の方のコメント通り、確かに焼きおにぎりのようでおいしいです。お米に塗られた醤油の香ばしさとお好みソースの味が重なり、東広島焼きとしても奥深い旨みが生まれています。キャベツやシャキシャキのサムライねぎと合わさることで、食感のバランスも絶妙です。そして、主役級の存在感を放つのが安芸津産のカキ。ぷりぷりとした食感で、とてもジューシー。
麺を使っていないのに、ここまでしっかりとした食べ応えがあるのは、お米だからこそ。腹持ちも良さそうで、満足感たっぷりです。
他のお店のも食べてみたくて取材後に並ぼうとしたのですが、なんと売り切れになっていました…。残念ですが、またお店に行って食べてみたいと思います。
「東広島焼き」誕生の背景とは?
イベント中には、東広島ビジネスサポートセンターHi-Biz(ハイビズ)の三嶋竜平センター長が、東広島焼き誕生の経緯について語りました。
「近隣の市町にはご当地焼きがあるのに、なぜか東広島はご当地焼きがなかったんです。広島に来る海外からの友人たちは必ずお好み焼きを食べたがります。その時に、“東広島らしさ”が伝わる東広島焼きがあればいいなと思いました。東広島焼きがあることで、お酒のまち、お米のまちの東広島をもっと多くの人に知ってもらうきっかけになれば嬉しいです」
定義を決めるにあたって大切にしたことは、“東広島らしさ”が伝わることと飲食店の方々にとって作りやすいこと。
「たくさんのお店に提供いただくことはもちろん、お家でも作って食べてみてほしい」とさらなる広がりに期待が膨らみます。
東広島市ブランド推進課の笹原綾乃主査は、「お店ごとに工夫された東広島焼きの味わいを、ぜひ楽しんでください。もっと盛り上がっていけたらうれしいです」と語ります。
「東広島焼き」が食べられるお店については、地元情報サイト「ヒガシル」に掲載とのこと。また、新たに提供を希望する飲食店も募集中で、のぼりやポスター、ロゴといった販促グッズが提供されるそうです。詳細は、東広島市ブランド推進課 電話082(422)1032までお問い合わせください。
最後に
東広島の魅力をぎゅっと一枚に詰め込んだ「東広島焼き」。今後の展開にも注目です。
自然豊かな東広島の恵みと飲食店の工夫が織りなす、新しい味わいを、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
プレスネット編集部