「1kg級良型マダコが乱舞!」パワークラブ装着のエギタコ釣りで良型4尾手中【神奈川】
東京湾をはじめ、各沖で盛り上がりを見せる夏の風物詩・エギタコ。とくに今年はどのエリアも湧きがよく、東京湾では連日トップが規定数に到達している好乗りが続いています。今回は、仕掛けにひと工夫。アピール度を高めるため、マルキユーの『パワークラブ(L)』や、新たに追加になった『同(BIG)』をエギに装着。マダコとの真剣勝負に挑んできました。
鴨下丸でエギダコ釣り
向かったのは、金沢八景(漁港内)の鴨下丸。7月1日(火)、平日にもかかわらず、船は満船。
エギタコファンがずらりと並び、みなさん、思い思いのエギや集寄アピールアイテムを用意しています。その光景を眺めているだけでもワクワクしますね。
エギのカラーや形状は十人十色。なかにはブタバラ肉を巻きつけている人もチラホラ見えます。私は、この日の主役でもある『パワークラブ(L)・(BIG)』をチョイス。リアル系のカニ型ワームで、軟らかく、プルプルとした脚の動きがとてもナチュラル、しかも可愛い。これをエギにしっかりと縛り付けて、いざ実釣開始です。
早々に良型1kg超マダコゲット
出船してすぐ、八景島シーパラダイスが目の前のポイントで1投目。海底は砂地で、根掛かりの心配は少なく、少し投げて海底をコツコツと叩いていきます。小突きは10回ほど、少しエギを浮かせて重さを確認。この一連の動作を3回ほど繰り返していたときでした。
ヌーンと竿先に伝わる重み。「これは来たな」と確信。すかさず大きくアワセを入れると、グーンという重量感が手元と竿先に伝わってきます。明らかにタコの感触。慎重に巻き上げてくると、水面に見えてきたのは大きなマダコ!
サイズは軽く1kg超。隣の人にタモですくってもらい、無事船上へ。まさかの1投目での良型ゲットに自分でも驚いてしまいました。
しかもこれ、『パワークラブ』を装着しての初ヒット。脚が水中でプルプルと動いてアピール力が強く、本物のカニと見間違うようなリアルさ。まさに一発目からその効果を実証してくれました。
マダコ釣りは三拍子揃った最高の釣り
その後も移動を繰り返しながら拾い釣り。ポイントによっては根が非常に荒く、根掛かりとの戦いが続きます。適当に動かしてしまうと、すぐに仕掛けをロストしてしまうようなエリア。こういうときは、しっかりと海底をイメージしながらていねいに探っていくように心がけます。
実際、そんな難しい場所でも、釣っている人はしっかり乗せています。誘い方や小突きのリズム、海底地形の想像力が問われる釣りだと改めて実感しました。
途中で「これは根掛かりかな?」と思ってラインを引っ張ってみたら、スルスルと巻ける。ってことは、これはタコだ! と、笑ってしまうことも。
もちろん順調なことばかりではありません。しっかり乗ったと感じたのに、巻き途中でバラしてしまったり、「いま触ったけど、掛からなかったり」という惜しい場面も何度かありました。でも、それもまた、エギタコの面白さのひとつ。
「今のは追い乗りしてたのかも?」「次はもっとしっかり抱かせてからアワせよう」と、そのように考えながらの試行錯誤が本当に楽しいんです。エギタコ釣りは、乗せる楽しさ、掛ける喜び、さらに食べる満足感の三拍子揃った最高の釣り。
今回はそこに加えて、「仕掛けにちょっとした工夫を加える楽しさ」も味わうことができました。
最終釣果
釣果は4尾と控えめでしたが、すべて1kgアップ。ネットは重量感があって大満足の釣行になりました。
いよいよ夏本番を迎え、これから大ダコを狙えるシーズン。今回は『パワークラブ』の効果を肌で感じられた貴重な釣行となりましたが、タコ釣りの奥深さと面白さを改めて実感する一日でもありました。
釣果だけでなく、仕掛けの工夫やアプローチの違いによって結果が変わるこの釣りは、やればやるほどハマっていく魅力があります。今夏は、ぜひみなさんもお気に入りのエギとひと工夫を携えて、マダコとの駆け引きを楽しんでみてください。
ちなみに、高山船長にタコの茹で方を聞いたら、1kgに対して1分茹でて、火を止めたらそのまま1分余熱で火を通すといいそうです。試してみたらとても軟らかく仕上がりましたよ。
<週刊つりニュース関東版石坂衣里/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年7月18日号に掲載された記事を再編集したものになります。