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初めて値上げのガンプラ 海外人気で増産へ 静岡市の新工場2025年完成 見学コースも設置

Shizuoka

静岡市にあるバンダイホビーセンター

■バンダイホビーセンターの新工場 来夏から稼働へ

プラモデルやフィギュアなどを製造・販売するバンダイスピリッツは、静岡市に建設中のプラモデル生産工場「バンダイホビーセンター」の新工場が来年1月に完成すると発表した。来夏から生産をスタートし、ファンが楽しめる見学コースも設けるという。主力商品となっている人気アニメ「機動戦士ガンダム」のプラモデル「ガンプラ」は海外での需要が高まっており、出荷数を35%増産する。

【写真で見る】ガンダムとザクの2種類 ホビーのまち静岡市に設置されたマンホール

東京都に本社を置くバンダイスピリッツは静岡市葵区長沼にある「バンダイホビーセンター」本館に隣接する敷地に新工場を建設している。現在稼働中の本館と新館、それに新工場を合わせた「バンダイホビーセンター」の面積は約1万4700平方メートルで、地上3階建ての延べ床面積は1万8000平方メートルを超える。多色成形機10台と単色成形機84台を備える。

新工場は来夏に稼働する予定で、新工場の完成と今までの生産機能の強化によって2023年度と比べて約35%の増産が可能になる見込みとなっている。また、工場内にはプラモデルを通してモノづくりなどを学べる見学コースも新たに設置。子どもから大人まで幅広い世代が楽しめる。

ガンプラは新型コロナウイルス感染拡大による巣ごもり需要の高まりに加えて、近年は海外でも人気が高まっている。2021年度は2086万個だった出荷数は増加傾向にあり、昨年度は2634万個まで増えた。年間販売数の半分ほどは北米やアジアなどの海外が占めているという。

バンダイスピリッツは、これまでプラモデルの価格を維持してきたが来年4月から一部商品の値上げに踏み切る。原材料や包装資材の高騰や物流コストの上昇を理由としている。バンダイスピリッツは次のようにコメントしている。

「弊社が販売する商品の中には、40年以上前に発売されたものもございます。これまでファンの皆様の支えで長年にわたってお届けし続けられたことに心より感謝申し上げます。これからも、世界中のファンのみなさまへ、安心・安全で付加価値の高い商品をお届けできるよう努めてまいりますので、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます」

値上げの対象となるのはガンプラを含む71商品で、値上げ幅は平均15%となる。プラモデルの値上げは初めてだという。

(SHIZUOKA Life編集部)

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