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水で遊び、感じる。恵まれた雪の追憶──自然の循環のなかで“滑る”ということ

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BACKSIDE 編集部

太陽の熱によって海から蒸発した水分は、大気の流れに乗って山々に雪を降らせる。やがてその雪は春の陽で解け、川へ流れ、また海へと還っていく。スノーボーディングとは、こうした水の循環に身体をゆだねる、自然との共存行為とも言える。
 
「水で遊び、感じる」。その言葉の奥には、「空」「海」「山」が連動する気象と地形のメカニズム、そしてライダーたちの感性が交錯している。ここに紹介する3本の映像には、“滑り”という手段で自然に語りかけるプロスノーボーダーたちの姿があった。
 
ひとり目は、國母和宏。雪から水面までをひとつの流れとしてクールに滑るスタイルには、長年の経験と自然との対話がにじむ。白から青へ、山から海へ──雪と水をひとつの流れに溶け込ませている。
 

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続いて、村瀬心椛。春の里山を舞台にした一本で、彼女は水面というセクションに2ターンを刻む。スピード、重心、タイミングすべてをコントロールしなければ成立しない滑りであり、競技者として、そして表現者として磨いてきたスキルの高さを感じさせる。
 

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最後に、相澤亮。そのライディングは、雪、草、水、土といった異なる自然をまたぎながら、流れるように、地形のままに乗る。彼の攻撃的なスタイルのなかに潜む柔らかさと、地形を読む視点の鋭さが光る一本だ。
 

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季節が巡るように、海から山へ、そしてまた海へと還っていく水の道。その循環のなかで、僕たちは滑り、感じ、遊ばせてもらっている。とりわけ、本州では降雪に恵まれた今シーズン。その記憶が、水のなかにも確かに残っている。

text:Daisuke Nogami(Chief Editor)

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