神戸三宮『やきとり 功』日本で唯一!?「ジャズ」が楽しめる焼き鳥屋の魅力に迫る 神戸市
日本で初めてプロのジャズバンドによる演奏が行われたジャズの街・神戸には、現在もジャズの生演奏が楽しめるレストランやバー、ライブハウスが点在しています。
今回紹介する『やきとり 功』(神戸市中央区)は、そんなジャズ・スポットのひとつであり、おそらく日本で唯一の「ジャズライブが楽しめる焼き鳥屋」です。
阪急神戸三宮駅からトアロード方面に向かって徒歩約3分。飲食店が軒を連ねる路地に店を構えており、店主の趣味である盆栽や観葉植物が軒先を彩る、和の佇まいが魅力的です。
店内は、まさに「トラディショナルな焼き鳥屋」という雰囲気。厨房を囲むL字型のカウンターも素敵です。こぢんまりとしていますが、テーブル席やテラス席も用意されており、大人数での宴会利用にも対応しています。
店主の大西 功さんは2007年に同店をオープン。昔からジャズがお好きで、「独立したら自分の店でジャズライブをやる」と心に決めていたそうです。
開店当初は、街で知り合ったミュージシャンに功さん自ら「出演してほしい」と声をかけていたそうですが、次第にミュージシャンの間で評判が広まり、今では「ここで演奏させてほしい」と依頼してくる人も多いのだとか。
もちろん、ジャズライブだけでなく「焼き鳥」も最高!ということで、『功』の定番串をご用意いただきました。創業以来変わらぬ味を守り続ける「タレ」と、肉の旨みを存分に味わえる「塩」。好みに合わせて味付けを選べます。
焼き方はもちろん炭火。肉の脂やタレが滴り落ちてパチパチとはじける音、もうもうと立ち込める煙―。この“ライブ感”こそ焼き鳥の醍醐味なので、臨場感を楽しみたい方はカウンター席で決まりです。
炭焼き・つくねは1本180円〜300円とリーズナブル。とり刺しや肉詰め、もも焼きのほか、サラダや一品料理(※メニューの裏面に記載)など、串もの以外のラインナップも充実しています。
夏から秋にかけてはテラス席もオススメ。広々としたテーブルを囲み、同僚や友人と酒を酌み交わす時間は、カウンター席と甲乙つけがたい魅力があります。
夏の空気を肌で感じ、額にじんわりと汗を浮かべながら飲むキンキンに冷えたビールは最高♪
夕暮れに染まる路地を眺め、無心でジョッキを傾ける。そんなひとときがあるからこそ、明日も頑張れるというものです。
さて、お待たせしました。ここからは「ジャズライブ」のお話です。
ライブは月に一度のペースで開催されており、開始時間はその都度異なります。お店に掲示されているフライヤーを確認するか、事前に電話で問い合わせるのが確実です。
取材時は、プロのジャズドラマー・中野圭人さんとその仲間たちによるライブが行われました。写真を見てもらえば分かる通り、ほぼゼロ距離でミュージシャンの生演奏を楽しめます。
熱々の焼き鳥と冷たいビールをおともに、音楽に浸るひととき。こんな幸せな時間が気軽に過ごせるなんて、はっきりいって異常です(笑)。ライブ目当てに訪れるお客さんがいるのも納得ですね。
ちなみに功さん、現在はインバウンド向けの「YAKITORI体験」も新たに企画中なのだとか。自分でお肉を串に刺し、炭火で焼けるなんて、観光客にとって最高の思い出になりそうです。
最後にアクセスのお話を。阪急 神戸三宮駅からは、山側の高架下を西に進み、『三宮駅前パーキング』のある路地を北に入ると、ほどなく左手にお店が見えてきます。「功」と書かれた赤い看板が目印です。
場所
やきとり 功(ISAO)
(神戸市中央区北長狭通2-9-9 デザフィオサンコー101号)
営業時間
17:00~25:00(L.O.24:30)
定休日
不定休あり
駐車場
なし