自然派純米酒を販売する『岡酒商店』が神戸・トアロードに移転!300円で試飲も可能 神戸市
日本初の自然派純米酒専門店『岡酒商店』(神戸市中央区)が7月3日よりトアロード沿いに移転。現在は「トーアロードビル」6階で、木・金・土曜日のみ営業しています。
同店は2019年12月に対面販売をスタートし、5月末まで県庁前・中山手通4丁目のビルで営業していましたが、旧ビルの取り壊しに伴い、この場所に移転されました。
主にオフィスが入居しており、“本当にこの中に酒屋が?”と半信半疑のままエレベーターで6階へ。扉が開いた瞬間、目の前に『岡酒商店』の看板が現れ、ようやくホッとひと安心しました。
看板の案内に従って奥へと進み、重厚な扉を開けると――。
お酒好きの心をくすぐる特別な空間が広がっていました。同店で扱うのは、無農薬栽培米を原料とした“自然派純米酒”のみ。おしゃれなラベルも多く、普段から日本酒を飲んでいる人でも見かけたことのない銘柄にきっと出会えるはずです。
店舗の規模は移転前よりコンパクトになったものの、取り扱う日本酒の幅は健在。季節ごとにラインアップが入れ替わり、年間でおよそ150種類もの銘柄が登場する予定だそう。
これだけずらりと並ぶと迷ってしまうのも当然。しかし、スパークリングを除くほぼすべての銘柄は、300円~試飲することができるんです。
店主の岡さんに「ユニークな味わいの日本酒を試してみたい」とリクエストすると、千葉県いすみ市・木戸泉酒造の「AFS Zero(アフスゼロ)」をおすすめしてもらいました。
まるで“白ワイン”のような爽やかな酸味と甘みのバランス。木戸泉酒造が得意とする「高温山廃酛(こうおんやまはいもと)」製法で自然に育った乳酸菌が、独特のキレとコクを生みだしているのだそう。日本酒初心者にも飲みやすいと感じました。
店内中央のテーブルに腰を据え、気になった銘柄を3種ほど“日本酒飲み比べ”で楽しむ人も多いとのこと。味わいだけでなく、蔵元の背景や想いについても、実際に現地を訪れた岡さんの言葉を通じて知ることができる――。それもこの店ならではの醍醐味です。
1時間ほど滞在してじっくり吟味する人もいれば、最近は外国人も立ち寄るようになってきたそうですよ。
昨年好評だった「早生蜜(わせみつ)」を使った“わせみつミード”も現在準備中。早生蜜とは、早い時期に採れるはちみつのことで、同店では糖度が78パーセントを超えず市場に出回らなかったものを、日本酒と組み合わせて再活用しています。
同店と『さとのわ養蜂研究所』(神戸市西区)、『山名酒蔵』(丹波市)による共同開発で生まれるお酒は、今年も10月頃からの販売を予定しているそうです。
同店には個性豊かな日本酒がそろい、和食のみならずスパイスカレーやチョコレート、イタリアンなど風味の強い料理とも相性抜群。そんな新しいペアリングを提案するイベントも、今後定期的に開催していきたいとのことです。
場所
岡酒商店
(神戸市中央区下山手通2-13-11 トーアロードビル603)
営業時間
●木・金曜日
17:00~20:00(祝日の場合15:00~)
●土曜日
15:00~20:00
定休日
日・月・火・水曜日