全国高校選抜大会 なぎなた 団体5位の大分西、さらなる高みを目指す 【大分県】
なぎなたの全国高校選抜大会で団体5位に入賞した大分西。連覇は達成できなかったが、経験の少なさを考えれば、確かな前進だった。
今のチームは、前回大会を制した選手が卒業し、公式戦出場経験の少ない選手が大半を占める。それでも、3年生は精神的支柱としてチームをけん引した。これまで先輩に食らいつくことに必死だったが、初めて立った全国の舞台で、チームを背負う責任と覚悟を実感する。キャプテンの田口真帆(3年)は、「自分たちが引っ張らなければいけないという思いが強くなった」と語る。5位という結果には悔しさもにじむが、確かな自信にもなった。
全国選抜では、会場への移動から雰囲気、プレッシャー、すべてが初体験だったが、堂々と戦い抜いた。築城理恵監督は「上出来」と評価しつつ、「これから課題を共有しながら成長してほしい」とさらなる飛躍に期待を寄せた。
個人試合で3位となった佐藤柚衣(同)は、今後のエース候補だ。「勝負どころで決めきれる『メン』があるのが強み。ただ、それに頼りすぎている」と築城監督は指摘する。より多彩な技を身に付ければ、チームの得点源としてさらに存在感を増すはずだ。
全国舞台を経験し、志が高くなった
大分西の持ち味は、仲間を信じて共に戦う一体感。ただ、今後は「自分がやる」という個の覚悟も問われる。6月の県高校総体に向けて団体戦メンバーは白紙に戻し、レギュラー争いは激化する。若獅子旗大会では2年生が躍進し、3位に入賞。今後は3年生がレギュラーを奪われる可能性すらあるという。だがその競争が、チーム全体の力を底上げする。
全国選抜の経験は、単なる結果では終わらせない。技術だけでなく、競技に対する姿勢やチームワークも見つめ直すきっかけとなるはずだ。築城監督は3年生に、部の方向性を考える力を求めている。下級生を引っ張りながら、自らも成長していける存在になることが期待される。
絶対的エースがいない分、誰もが一本を狙う意識と戦略眼が必要だ。全国高校総体では、「ここでポイントを取り、ここで抑える」判断が勝負を分ける。攻めるべきときには恐れず攻める。そんな勝負勘も、今後の課題となる。「このチームはまだまだ強くなれる」。築城監督の言葉通り、挑戦はここからだ。6月の県高校総体、そしてその先の全国総体に向け、さらなる高みを目指して歩みを止めない。
全国総体で優勝を目指す
(柚野真也)