縄文人から学ぶ自然共生 考古学者の山田氏が講演
自然と人が共生する生活スタイルを築いていた縄文人から現代人は何を学ぶべきか―─。
考古学者で東京都立大学名誉教授の山田昌久氏(横須賀市富士見町在住)が講師を務める自然環境講演会が1月25日(土)、横須賀市自然・人文博物館(深田台95)で開かれる。
テーマは「縄文人と最初の里山」。縄文時代は狩猟採集だけでなく、集落をつくって定住生活を開始していたことがわかっている。石斧を使って木を倒し、燃料として資源利用していくようになると動植物の生態に変化が生まれ、「里山経済」が誕生していった。これこそが数百年・数千年と続く縄文文化であり、自然を上手に利用していた縄文時代像を描き直すことで、エネルギーや水・食料自給の問題を抱える現代の状況を考えるきっかけを提示する。
山田氏は先史考古学を専門としており、最初に日本列島を訪れた古代人がどのようにして海を越えたかを検証したプロジェクトのコアメンバーのひとり。
定員60人で対象は横須賀市内在住・在学・在勤の小学生以上。申し込みは市建設部自然環境・河川課【電話】046・822・9749。