竹山中央商店街に新施設 運動と交流の拠点に
竹山団地内にある竹山中央商店街の空き店舗を改修して整備された2つの施設「未来研究所竹山セントラル」と「空気研究所竹山エアラボ」が4月1日にオープンした。早くも地域の交流拠点として親しまれている。
竹山団地を開発した神奈川県住宅供給公社と、神奈川大学は2020年に地域活性化と学生の健全育成に関する連携協定を締結。同大学サッカー部の部員が竹山団地に住み、同部をサポートしている特定非営利活動法人KUSCと共に、地域の課題解決に取り組む「竹山団地プロジェクト」を推進してきた。
今回オープンした2施設は3者が協働し、商店街の空き店舗を改修して整備したもの。昨年12月に完成した際は関係者や団地の住民を招き、竣工式と内覧会を行った。
「未来研究所竹山セントラル」は、世代を超えて健康を楽しむことができるコミュニティスペース。運動と交流の視点から竹山団地の未来を考え、幅広い年齢層が楽しめる健康体操教室やピラティスなど、充実のプログラムを実施していく。また、高齢者のためのスマホ教室にはサッカー部員が協力。多世代交流を進める。
「空気研究所竹山エアラボ」は低酸素機器を導入し、高地トレーニングと同様の環境をつくることができる施設。トレーナーによる個別指導もあり、低酸素空間によって高い疲労回復効果、美容効果も期待できるという。また、運動効率を高めることにより、利用者の運動能力の向上や機能改善、筋力アップなども見込めるそうだ。
オープン日の4月1日の午前中には竹山セントラルで健康体操教室が開催され、29人が参加。講師の指導に合わせて元気に体を動かしていた。
登録制で誰でも利用可
施設の利用には会員登録が必要。竹山団地の住民以外も利用可能だ。昨年の施設完成以降は、ピラティスや健康体操、低酸素空間の体験会などを実施。延べ819人が体験し、オープン当日には神奈川大学の学生を含め、154人が会員登録を行っている。
利用の予約は基本的にスマートフォンから。できるだけ自分で予約をすることで、利用者の認知症予防につなげる狙いもある。セントラルにはスタッフが常駐しているため、用紙による登録も可能だ。
同サッカー部の大森酉三郎監督は「健康、つながり、まちづくりを実践できる施設。ぜひ多くの人に活用してほしい。また部員には、地域の人との共同生活を経験しながら、自らが地域に飛び込み、人やコトと触れ合い成長していってほしい」と話している。