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【フー・ファイターズ来日間近!】世界最高峰のライブロックバンドを今こそ体感せよ

SPICE

フー・ファイターズ(FOO FIGHTERS)

世界最高峰ライブバンド、フー・ファイターズ(FOO FIGHTERS)の来日公演まであと1週間あまり。3公演あるうちの初日となる10月7日のさいたまスーパーアリーナ公演へのカウントダウンが始まった。

今回の来日公演においては、日本での単独公演が実に17年ぶり(!)ということで、音楽メディアではこぞって特集が組まれるなど大きな盛り上がりをみせている。ロックンロール・イズ・ノット・デッドだ。

一方で、17年もの長い間、音楽フェス以外で彼らの音楽に触れる機会がなかったここ日本では、ニルヴァーナ(Nirvana)を起点とするこのバンドの誕生についても、世界的に認知されてきた実績やその30年の軌跡も、もしかすると彼らの存在自体さえも知らない若者が多勢であっても不思議ではない。

しかしだ。ミドル層が熱狂するだけではもったいない。それに日本にも若い層のロックバンドとそのファンも多く存在している。ロックンロールは継承の歴史でもあるから、もしかしたら貴方が好きなバンドのルーツにフー・ファイターズの音楽があるかもしれない。

17年待っていたファンには言うまでもないことだが、世界最高峰のロックバンドでありライブバンドであるフー・ファイターズをまだ知らない、或いはフー・ファイターズは知っているもののライブは未経験である人々にこそ、彼らの単独ライブを体感できるこの超レアな好機をどうにも逃してほしくない。まだチケットを手に入れられる公演もある。だから、今こそフー・ファイターズを観ておくべき理由を分かりやすく、極力シンプルに書き連ねていこう。

■フー・ファイターズとは 〜バンドの誕生、30年の歩み~

フー・ファイターズ30年の歴史を丁寧に紐解くには許された文字数が足りないので、簡潔に綴るならばこうだ。1994年、ニルヴァーナのドラマーであったデイヴ・グロールがバンドと同名であるデビューアルバム『Foo Fighters』を一人で録音したことから始動した、今年デビュー30周年を迎えたアメリカ発・世界最高峰のロックバンド。これまでにグラミー賞15回受賞、アルバム総セールスは3,200万枚超、ニルヴァーナ時代も含めると1億枚以上、2021年には「ロックの殿堂(The Rock & Roll Hall of Fame)」入りを果たした。

『FUJI ROCK FESTIVAL '05』Ⓒ Masanori Naruse

現メンバーはデイヴ・グロール(Vo&Gt)、クリス・シフレット(Gt)、ネイト・メンデル(Ba)、ラミ・ジャフィー(Key)、パット・スメア(Gt)、そして2022年3月に逝去したテイラー・ホーキンス(Dr)の後釜となったジョシュ・フリーズが2025年5月にバンドを離脱。9月13日と15日に米カリフォルニアで開催したシークレットライブにて、イラン・ルービンが新ドラマーとして加入したことが正式発表された。なお、イランは元ナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)のメンバーであり、ジョシュは古巣であるナイン・インチ・ネイルズのドラマーとして再び活動を始めている。これほど衝撃的なドラマー交代劇は前代未聞で、今回の来日公演でも注目されているポイントだ。

また、10月1日に前述のデビューアルバム『Foo Fighters』の30周年記念盤が日本先行リリースされることも発表された。CD盤は日本限定発売、オリジナル盤には未収録のボーナストラック6曲が収録される。日本公演に向けて彼らの音源に初めて触れる人にも適した作品となるだろう。

■ライブバンドと言われる由縁、『フジロック』との関係

『FUJI ROCK FESTIVAL '05』Ⓒ Masanori Naruse

結成当時からライブ活動を継続してきたフー・ファイターズは、今や世界中の名だたる音楽フェスでヘッドライナーとして君臨し続けているロックバンドの代表格だ。日本では1995年の初来日ツアーから2008年まで数年おきにライブを実施、音楽フェスには『FUJI ROCK FESTIVAL』(以下、フジロック)に5回、『SUMMER SONIC』に1回出演している。

特に『フジロック』との関係性は長く、1997年に初開催された“嵐の天神山”から出演している。当時20代だったフー・ファイターズは初日の真っ昼間に登場。雨風が吹き荒れる中、オーディエンスの熱で水蒸気が発生するという摩訶不思議な光景が広がっていたのだが、人間が発する巨大なエネルギーの塊を体感するだけでなく実際に目にしたのは後にも先にもこの時だけ。日本に初めて音楽フェスが誕生したことへの喜びと、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)、レイジ・アゲンスト・ザ・マシーン(Rage Against the Machine)を筆頭に時代の寵児らが富士山麓に一堂に会し吐き出したパワフルなライブでの興奮とが容赦なく荒れる天候とも入り交じった凄まじいカオスだった。

『FUJI ROCK FESTIVAL '15』

『FUJI ROCK FESTIVAL '15』

その後も2000年、2005年、2015年、2023年とすべて『フジロック』の最大ステージであるグリーンステージに登場。2005年は初めてヘッドライナーを飾り、2015年は足を骨折していたデイヴが玉座に座って登場。ステージに据えられた玉座ごと前後には動くが本人はまったく動けないという状態ながらも、10年ぶりの苗場帰還であることに加えて2011年に予定されていたジャパンツアーのキャンセルもあったため、大盛り上がりとなった。それから8年後となった一昨年(2023年)の出演では、20年以上にわたって世界の音楽フェスを制覇してきたライブバンドとして貫禄あるショーで超満員のオーディエンスを魅了。亡きホーキンスとの思い出話や彼が愛した曲「Aurora」の披露、アラニス・モリセット(Alanis Morissette)を呼び込んでSinéad O'Connor (シネイド・オコナー)を追悼する一幕もあった。最後のMCでは遠くならないうちにJapanツアーで戻る可能性を示唆していたとおり、今回の来日ツアーによってその言葉が現実のものとなる。

『FUJI ROCK FESTIVAL '23』 撮影=大橋祐希 (C)SPICE

『フジロック』で観るフー・ファイターズは、屋根も壁もない大自然の中でバンドが持つ開放的でダイナミックなサウンドをダイレクトに感じられるのが最大の魅力だが、単独公演には違った良さがある。筆者が最後に観たのはイギリスでの単独ツアーだが、スタジアムもいいけれど、ライティングやサウンドで作り込まれた彼らの世界観により没頭できるのはやはり屋内会場であればこそだ。現状では10月8日のさいたまスーパーアリーナ公演のチケットが入手可能ということなので、そちらをお薦めしたい。

また、冒頭に記した“今こそフー・ファイターズを観ておくべき”と書いた第一の理由は、「次、いつ来るかわからないから」だ。フェスを除き17年も放置されてきた日本。これを逃したら次回はいつになるかなんて誰にも想像できないだろう。神戸公演のチケットも若干数あるようなので、そちらも併せてチェックしてほしい。



■17年ぶりの日本公演の見どころ 〜日本のアーティストと共演~

今回の日本公演の見どころは、先にも触れたが新ドラマーのイラン加入後、新体制でのバンドサウンドがどう変化するのかが第一に挙げられる。作品では7月2日にサプライズリリースされた新曲「Today’s Song/トゥデイズ・ソング」が日本初お披露目となるかどうかにも注目だ。

さらに今回の来日公演では、おとぼけビ~バ~(10/7)、マキシマム ザ ホルモン(10/8)の2組がさいたまスーパーアリーナ公演にサポートアクトとして出演する。いずれのバンドも国内はもちろん海外活動も広く展開しているライブバンドで、フー・ファイターズから直々に指名を受けたと発表している。

おとぼけビ~バ~は、2024年に出演したデンマークの『Roskilde Festival』にて、同じく出演していたデイヴがライブ中に「これまで観た中で最高にクールなバンド」と称賛したことがあった。
(関連リンク:https://www.instagram.com/p/DNzZdrn5DHH/)
また、マキシマム ザ ホルモンとの関係はというと、2017年にフー・ファイターズがL.A.で主催したイベント『Cal Jam 17』にマキシマムザ亮君が日本特使として参加した縁があり、共演は今回が初となる。
(関連リンク:https://twitter.com/MTH_OFFICIAL/status/1960175977075753154)
残念ながら、おとぼけビ~バ~が出演する日のチケットは完売しているが、マキシマム ザ ホルモンが出演する10月8日のチケットはまだ購入できる。

■これだけは押さえておきたい! 
ライブで演奏されるフー・ファイターズ代表曲TOP5

「All My Life」

「My Hero」

「Learn to Fly」

「Everlong」

「Best of You」

■FOO FIGHTERS × FUJI ROCK HISTORY
歴代のフジロック・ライブ映像を期間限定で公開中!YouTube公式フジロック・チャンネルにてFOO FIGHTERSの超貴重な映像を
週替わりで期間限定公開中!
https://www.youtube.com/fujirockfestival


文=早乙女 ‘dorami’ ゆうこ

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