血圧が上がった原因は老化じゃない? 高血圧の根本原因は「なまった体」【薬なし減塩なし!1日1分で血圧は下がる】
高血圧の根本原因は「なまった体」
高血圧と診断された人の約9割は、特別な原因が見当たらない「本態性高血圧」といわれます。しかし、血圧が上がるという症状は、「以前とは体の状態が違うよ!」というサイン。それを何も調べずに原因不明と言ってしまっていいのでしょうか?
実は、本態性高血圧の原因はわかっています。若い頃と比べて、暮らしの中で変化したことを思い浮かべてみてください。よく粗食が健康によいといわれますが、若いときのほうが平気で暴飲暴食できていたはず。それなのに昔に比べて血圧が上がってしまった原因、それは「運動不足」です。
血圧が上がるということは、心臓が全身に酸素を送るためにポンプ力を高めているということ。年をとると筋肉や血管、心肺機能が老化し、若い頃と同じポンプ力では酸素が全身に行き届かなくなります。運動不足なら、なおさら体の機能は衰えています。つまり、なまった体こそ、高血圧体質をつくり出しているのです。
血圧上昇の犯人!4大要素をチェック
原因① カチカチの筋肉
運動不足で使われなくなった筋肉は、伸縮性が悪くなりカチカチに。周囲を走っている血管を圧迫するようになり、血行が悪化。
原因② カチカチの血管
血管が柔らかいと小さなポンプ力でも血液を流せるが、硬いと血液が流れにくく、高いポンプ力が必要になり血圧が上がる。
原因③ 心肺機能の衰えた肺
肺活量が少なくなると、代わりに心臓が心拍数を上げることで酸素量を安定させる。結果、心臓が過剰に動くことで血圧が上昇。
原因④ 無自覚な水分不足
運動をしないと喉が渇きにくく、水分の摂取量が減りがちに。体内の水分不足により血液がドロドロになり、血液の流れが悪化。
POINT
加齢+運動不足による4大要素が高血圧の原因。生活習慣を見直すことから始めよう
【出典】『薬なし減塩なし!1日1分で血圧は下がる』著:加藤雅俊