もえぎ野幼稚園 ヒマラヤスギを伐採 樹齢50年越え、台風など懸念
もえぎ野幼稚園で開園時(1972年)から園児たちを見守ってきたシンボルツリーのヒマラヤスギが4月13日に伐採された。
同園は伐採の理由について、「暖かくなると毛虫が発生することや大きく成長したことで台風や強風、雷などによる近隣への影響が懸念されたため」と説明。50年以上にわたって親しまれてきたスギの伐採に、「あって当たり前だったから、なくなってとても寂しい」と園児や教職員からは惜しむ声が上がった。
伐採後は、早速教育活動に活用されており、園児たちは切り株の年輪を数えたり、園が企画した樹高クイズを楽しんだりしたという。
鈴木典子園長は「先代の園長である父が、消毒缶を背負って木に登り消毒をしていたことをよく覚えている。知らず知らずのうちに木陰を作ってくれていたヒマラヤスギに、54年間子どもたちを見守ってくれた感謝の気持ちでいっぱい」と述べた。伐採されたヒマラヤスギは今後、ベンチへの加工が検討されている。