帯状疱疹ワクチン 定期接種始まる 相模原市 4万2千人対象
高齢になるほど発症しやすい「帯状疱疹」を予防するワクチンが、今年度から定期接種の対象になった。対象は今年度中に65・70・75・80・85・90・95・100歳になる人など。相模原市でもおよそ4万2千人を対象に接種が始まった。
帯状疱疹は水痘帯状疱疹ウイルスが元で発症し、痛みを伴う水ぶくれが生じる皮膚の病気。厚労省によると50歳代以降で罹患率が高くなり、70歳代がピークとなる。症状が治まった後も神経痛が残ることがあり、生活の質の低下も懸念されることなどから定期接種の対象になった。
一部を公費負担
対象年齢の人には、5月から6月頃までに市から通知が送付される。接種日時点で60〜64歳で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に高度の障害がある人も対象に含まれる。
対象者の接種は本人が希望する場合のみだが、費用の一部を公費負担で接種することができる。
接種券はなく、市ホームページから確認できる協力医療機関(4月10日時点で237施設)に直接予約することで受けられる。
ワクチンには生ワクチンと組み換えワクチンの2種があり、選ぶことができる。市の担当者は「効果や副反応、費用がワクチンによって異なるため、医師としっかり相談して判断してください」と呼び掛けている。