吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【マゼヒゲをエンジョイ!#4】
テーマは「マゼヒゲをエンジョイ!」。マゼとはズバリ埼玉県本庄市にある間瀬湖のこと。ヒゲとはもちろんトロ掛けセット。何だかんだと13時半までに100枚を釣った吉田。釣れすぎでも取材的には面白くないんだよな(笑)。
浅ダナで入れパク
原稿と言うのは面白いもので、釣れている時よりも釣れない時のほうが不思議とペンの進みがいい。釣れないとあれやこれやと釣り方を替えるからであるが、こうも調子よく釣れだすと書くことがなくなる。もちろん取材メモをしっかり記していればの話ではあるのだが……。
マゼヒゲ取材の後半、チョウチンから浅ダナに切り替えた吉田は水を得た魚のように入れパクとなってしまった。
そんなに調子よく釣られたら書くことがなくなるだろ! もっといろいろと何かやってくれよ。
吉田康雄
「何を言ってるんですか。釣れてない時だって取材メモなんか取ってないじゃないですか。むしろウキを見ている時間のほうが長いですよ。絶対に!」
オレのメモは頭の中だからペンなんか必要ないんだよ。ところで今のところ釣果は何枚? カウンター押してるでしょ? 時刻は11時45分。
吉田康雄
「75枚です。100枚は釣って帰ろうと頑張っているのですが。もしかして、そろそろ帰ろうとか考えてません?」
あれ? どうしてわかったの?
吉田康雄
「だってエサボウルを洗ってるし(笑)」
すぐには帰らないよ。先に納竿して撮り残した写真を撮っておこうと思ってね。太陽の向きも変わったし。
吉田康雄
「またまたー(笑)」
ハリの変更は?
ところでチョウチンの時は上バリにサイト17号とか使ってたのが、どうして浅ダナだとセッサ9号になったの? あまりに差があるじゃない。
吉田康雄
「使うウキと誘いをかけられるか否かの違いですね。チョウチンのほうがトップにしろボディにしろ、浮力のあるウキを使いましたから。ただ関口さんは気づいてなかったかもしれませんが、チョウチンの時もスタートはセッサ10号だったんですよ。ですがそれだとバラケがぜんぜん持たなかったので、セッサ10号→サイト15号→サイト17号と段階的に大きくしました」
そうだったんだ。それを先に言ってよ。
吉田康雄
「あまりに関口さんが釣りに熱中してたんで」
あら、そう(笑)。では誘いはどうなの? チョウチンならタテ誘いがしやすいから?
吉田康雄
「そうですね。仮にトップが沈没してしまってもチョウチンなら誘ってバラケを崩せますが、浅ダナだとそれが難しい。なのでウキに合ったバラケサイズということで、ハリもセッサ10号になったわけです」
下バリは同じ?
吉田康雄
「チョウチンはセッサ9号で浅ダナは同8号を結びました」
それってやはりいつもより大きいでしょ?
吉田康雄
「そうですね。ですがハリスが張らないとアタリにはならないので魚がワキワキなら、これでもかと思えるほど大きく重めのハリでもいいと思います」
浅
チョウチンの時、ハリスセッティングが10-20cmだったよね。これってどうなの? 浅ダナでは8-15cmだったよね。
吉田康雄
「いちおう野釣りなので長めからスタートしたのですが、チョウチンの時はそこから短くしようって感じにはならなかったですね。カラツンがあまりにも多いなら考えたのでしょうが」
つまりチョウチンはいまいち活性が上がらなかったってこと?
吉田康雄
「そうですね。悪くはないですがハリスをガンガン詰めないとみたいな感じではなかったです」
でも浅ダナでは最初から8-15cmだよね?
吉田康雄
「それは関口さんの釣りがヒントになったからです(笑)。こう言っては何ですが、かなり大ざっぱな関口さんの両ダンゴでもそこそこアタリが出てたので、これなら普通のハリスセッティングでイケるなと思いました」
ははは。それは確かにそうだね(笑)。何せハリは10号だしウキもデッカいしエサもテキトーだからね。
13時20分、吉田のカウンターが100枚を突破したところで納竿。
吉田康雄
「今度は活性に見合った釣りをやらせてくださいね。お願いしますよ!」
それはどうかなぁ。
次回は「ペレ宙やるなら今でしょう!」です。
<週刊へらニュース編集部・関口/TSURINEWS編>
この記事は『週刊へらニュース』2024年10月25日号に掲載された記事を再編集したものになります。