「冷蔵庫のコンセント」が高い位置にある理由、知ってた?“差しやすさ”じゃない意外な理由3つ「納得」
冷蔵庫につなぐコンセントは、なぜか高い場所に設置してあることが多いですよね? あえてこの位置にしているのには、きちんとワケがあります。決して、利便性によるものだけじゃありません。ここでは、冷蔵庫のコンセントが高い位置にある理由と、使用する際の注意点についてご紹介します。
高い位置にあるのは「差しやすいから」じゃない
キッチンの高い位置にコンセントがあるのは、冷蔵庫との接続をスムーズにするためではありません。すべては、冷蔵庫を安全に使うため。さまざまなリスクを避けるために、計算された高さに設定されているのです。
理由その1.ホコリが溜まるのを防ぐ
重みのある冷蔵庫は、一度設置するとそのまま長年置きっぱなしにするケースがほとんど。そのため、時間が経つほどホコリが溜まります。
コンセントの位置が低い場所にあると、床に溜まったホコリも影響して、トラッキング火災を引き起こす可能性があり危険。
コンセントが高い位置にあれば、ホコリが溜まりにくくリスクを避けられるというわけです。
理由その2.水濡れを防ぐ
コンセントが低い位置にあると、シンクから飛んだ水がかかり漏電する危険があります。
水は電気をよく通すため、知らずに触ると感電する恐れも……。
水まわりとコンセントが近い場所にある環境は、決して安全とは言えません。こういった予期せぬ事故を防ぐためにも、コンセントは水濡れの心配がない高いところに設置しています。
理由その3.掃除の妨げにならない
コンセントが高い位置にあると、掃除機をかけてもぶつかりにくいメリットも。目線より高い位置にあると、ホコリが溜まったことも気づきやすくお手入れもしやすいです。
延長コードの使用は避けて
コンセントが高い位置にあると、冷蔵庫の形状や機種によっては、コードが届かない場合もあるでしょう。しかし、延長コードの使用はおすすめできません。
冷蔵庫は、コンセントの単独使用が基本です。延長コードを使った場合、漏電や発火のリスクをともなう可能性があります。
冷蔵庫は性能で選ぶのも大切ですが、コードの長さが届くか、“コンセントファースト”を意識すると後から慌てずに済みますよ。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア