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作家活動60年の軌跡をたどる「今井祝雄 特別展」芦屋市立美術博物館で開催中 芦屋市

Kiss

《Red Light―L》より 1976 ゼラチンシルバー・プリントに一部手彩色

芦屋市立美術博物館で特別展「今井祝雄 ―長い未来をひきつれて」が開催されています。会期は11月17日まで。

1964年から<具体美術協会>で活動した今井祝雄氏の作家として60年の節目に開催される初の個展です。

グタイピナコテカでの個展会場風景、1966

1960年代から80年代の平面、写真、映像作品を中心に、本展に向けて制作される新作や関係資料約100点が展示されています。

《Two Heartbeats of Mine》 1976 インスタレーション

特別展では、向かい合わせに接した2基のスピーカーから、今井の心臓音が響き合う《Two Heartbeats of Mine》(1976)を展示するほか、遮光されたほぼ完全な暗闇の中で座る鑑賞者に向け、自身の心臓音からメトロノームへと移り変わる拍子にあわせてドーム空間の中央からストロボ撮影するというイヴェント《八分の六拍子 part1》(1976)の要素となった〈音〉を、芦屋市立美術博物館の特徴的な空間に合わせて展示します。

《円》 1967 モノクロ、サウンド(4 分 3 秒)

また、未発表の映像作品を含めた1970年代から80年代の映像作品を中心に構成した上映会も開催。今井氏の映像作品をまとめて鑑賞できるまたとない機会となっています。

《Pizza Time》 1983 パフォーマンス/カラー、サウンド(9分51秒)

会期中には、特別上映会にあわせて出品作家本人による《pizza Time》の再演とスペシャルトーク、アーティストとの対談や、学芸員によるギャラリートークなどの特別イベントも予定されています。

《デイリーポートレイト》 1979-、インスタント写真

各時代の動きに敏感に反応しながら、「空間」「時間」「現象」「存在」といった人間にとっての根源的な主題を軸に展開していく今井氏の活動をまとまって振り返ることの出来る展覧会となっています。

<記者のひとこと>
今回の特別展に向けて制作される新作《瀑布-ビデオの時代》の発表や、作家本人によるスペシャルトーク、対談など、作家をより近く感じられそうな特別イベントも充実しているのが魅力ですね。


開催期間
2024年9月14日 (土)~2024年11月17日(日)

場所
芦屋市立美術博物館
(芦屋市伊勢町12-25)

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