稲田小と東住吉小児童 二ヶ領用水通じ、交流 「川崎の宝」一緒に守る
多摩区の稲田小学校の5年生に向けて、中原区の東住吉小学校の5年生が2月17日、二ヶ領用水をはじめとする「川崎の宝」を伝え、両校の児童が交流を深める取り組みが行われた。
児童の郷土愛を育むため、市教育委員会が市内全校で取り組んでいる市制100周年記念事業「学校e〜ね★サミット」。この取り組みとして東住吉小5年生は、4年生の時から学校の近くを流れる二ヶ領用水に着目して学習を進めてきた。5年生になると、「未来へ!川崎の宝引きつぎ隊」をテーマに、市内の歴史、環境などについて調べてきた。
上流の二ヶ領用水取水口近くに位置する稲田小児童に調べてきたことを伝えようと、このほど交流会が初めて実現した。
発表では、川崎の宝を守るために学習だけでなく、清掃活動など実際に行動に移してきたことも伝え、「たくさんある川崎の宝を守るために、できそうなことから一緒に行動していこう」と稲田小の児童に呼びかけた。東住吉小の藤原晴さんは「活動を伝え、変わるきっかけになればうれしい」と思いを話した。
稲田小の橋本晄希さんは「発表が分かりやすく、調べただけでなく、違う人に伝えていることがすごい」、荒川陽乃美さんは「二ヶ領用水は身近だけど、知らないことも多かった。ごみ拾いに参加するなど川崎の宝を守るために自分も行動したい」と感想を述べた。