【呪術廻戦】裏梅と宿儺の関係について|もう一人とは?過去や最期、万との関係まで徹底解説【ネタバレ注意】
この記事では、呪術廻戦に登場する裏梅と宿儺の関係についてネタバレ解説・考察しています。作品内の伏線や作品内の情報についてもまとめています。
この記事は最終巻までのネタバレを含みますのでご注意ください。
裏梅の登場シーン
裏梅の登場シーンについて初登場から裏梅の最後まで順に解説します。
京都姉妹校交流会
裏梅が登場したのは京都姉妹校交流会後です。京都姉妹校交流会の際、組屋輮造(くみやじゅうぞう)ら呪阻師と直接取引していた人物が裏梅でした。
組屋輮造は京都姉妹校交流会で呪術高専京都校の学長である楽巌寺嘉伸(がくがんじよしのぶ)と対峙し、敗北して捕らえられてしまいます。事情聴取で裏梅について以下のように証言しました。
『それをあの坊主 名前は知らねぇ 男か女かも分かんねぇ白髪オカッパのガキだ』
出典: 呪術廻戦7巻第53話
五条悟らも組屋輮造が話すようなガキには心当りはありませんでした。しかし、陀艮の生得術式内で羂索や真人たちが会話している場面で、裏梅が何も言わずに立っている姿が描かれていました。この時点では裏梅の名前は判明していません。
渋谷事変~宿儺とも再会~
渋谷事変では、裏梅は重面春太(しげもはるた)にスーツ姿の人間を狩るように伝えていたことから、京都校姉妹校交流会の時、同様に呪阻師に指示を出す役をしていたと考えられます。
宿儺と漏瑚の戦いが終わると、裏梅が宿儺の元に現れました。裏梅は宿儺に再会し迎えに来たと伝えましたが、宿儺は当初、誰だか分からない様子でした。しかし、すぐに裏梅だと気づき、再会を喜びましたが、再会の喜びを分かち合う間もなく、宿儺は伏黒恵の危機を察知し急用があると言います。
裏梅は少し寂しそうに応じましたが、宿儺はすぐに自由になるから準備を怠らないようにと伝え、別れを告げました。宿儺の言葉に驚きつつも、裏梅はかしこまり、再会を待ち望んでいることを伝えました。
渋谷事変~虎杖悠仁らとの戦い~
渋谷事変の終盤、羂索と虎杖たちが対峙する緊迫した局面で、裏梅が突如として現れ、戦場の空気を一変させました。裏梅は、軽々と脹相の「穿血」を受け止め、邪魔者を排除すべく、その強大な氷の術式「霜凪」を放ち、日下部やパンダを含む周囲の全員を瞬く間に凍結させました。その氷は、僅かな動きさえ許さないほど強固で、動けば体が砕け散るほどの威力を持っていました。
しかし、その絶対的な氷結の中で、虎杖悠仁だけは例外でした。虎杖悠仁の氷結は他の者たちに比べて明らかに甘く、辛うじて動くことができたのです。虎杖悠仁の氷結だけ甘かった理由は、裏梅が虎杖の体内に宿る宿儺の存在を認識していたためと考えられます。裏梅は、宿儺の器である虎杖を殺すことを避け、伝達役として利用しようとします。
虎杖悠仁が、裏梅の強固な氷結を力ずくで破壊し、脹相と共に戦線に復帰しました。上空にいたため氷結の被害を免れた西宮桃も加わり、三者は連携して裏梅に立ち向かいました。裏梅は、再び氷の術式「直瀑」を発動し、虎杖以外の二人を確実に仕留めようとしましたが、その瞬間、九十九由基が戦場に降臨し、虎杖たちを襲う氷の奔流を打ち砕きました。羂索が放った呪霊が戦場を混乱に陥れ、裏梅は戦いを継続することを断念し、戦場から撤退しました。
死滅回遊
死滅回遊での裏梅の行動について解説します。
海外での活躍
死滅回遊中、羂索は世界各国の首相らと直接会談を行うため、各国を飛び回っていました。その際、裏梅は常に同行していました。会談が円滑に進むよう、会談に必要な資料の配布や準備など様々な面で羂索をサポートしていました。
禪院家での動向
直接会談を終えた羂索と裏梅は、禪院家の懲罰房を訪れ、そこで会話を交わしていました。裏梅は、渋谷事変の際に宿儺から命じられた「ゆめ準備」を進めていました。その「ゆめ準備」には、浴の準備も含まれていました。裏梅は禪院家の懲罰房内で浴の準備を行いつつ、各地に散らばった残りの宿儺の指を回収していました。
宿儺との合流
裏梅は、宿儺が伏黒恵に受肉したことを感じ取り、羂索の呪霊操術を使って宿儺のところへ急ぎました。伏黒恵の体に入った宿儺と虎杖たちが戦っている最中、裏梅は氷の術式「霜凪」を使い、戦闘を止めました。宿儺は「霜凪」によって凍り付いた景色を絶景と評し、裏梅は差し出がましい真似をしたと思い、宿儺に謝罪しました。
裏梅は虎杖の氷結を弱めましたが、小僧はもう用済みであったため、宿儺に禪院真希に呪力を偏らせたのは正解だったことを伝えました。その後、宿儺は裏梅に肉体を仕上げるために浴の用意をするように命じますが、裏梅は浴を既に用意していました。宿儺は裏梅の先読みと気配りに関心しました。
その場を離れる際、氷結から解放された虎杖を見た宿儺は、虎杖悠仁の情けない姿を嘲笑い、裏梅も一緒になって虎杖悠仁を笑いものにしました。
人外魔境新宿決戦~裏梅の最後~
人外魔境新宿での決戦で、裏梅は宿儺と離れ離れになり、呪術高専の秤金次と戦うことになりました。秤の驚異的な再生能力に苦戦した裏梅は、全力を出して攻撃を仕掛けますが、決着がつかないうちに宿儺が虎杖悠仁たちに敗れてしまいました。
宿儺の死後、裏梅は首から氷結し始め、体は粉々に砕け散り、まるで宿儺を追うかのように息絶えました。裏梅が自ら氷結したのか、それとも何らかの束縛によるものなのかは、はっきりと分かっていません。
宿儺と裏梅の関係性
宿儺と裏梅の関係性について解説します。
宿儺と裏梅の出会い
裏梅は幼少の頃、宿儺と出会いました。当時、裏梅は強大な呪力を制御できず、周囲を意図せず氷結させてしまう孤独な子供でした。両親さえも氷結させてしまいました。裏梅はその力ゆえに周囲から孤立し、常に一人ぼっちでした。
一方、宿儺もまた、圧倒的な力を持つがゆえの孤独を知っていました。裏梅の境遇に、かつての自分自身を重ね合わせていた可能性があります。
料理人
裏梅は、宿儺の指示に従い、肉を腐らせずに保存するよう工夫を凝らしていました。空腹を覚えた裏梅が宿儺に食べ物を尋ねると、宿儺はそこにある肉を使うように指示します。
裏梅が調理した肉を宿儺は絶賛し、調理法を尋ねました。裏梅は赤身肉を低温で乾燥させたものだと答え、独学で暇だったからこのような方法を用いたことを明かします。
宿儺は裏梅に人間を解体できるかと尋ねますが、裏梅は答えに窮してしまいます。しかし、宿儺はそばにいても体が冷たくならないことに惹かれ、裏梅は宿儺についていくことを決意します。宿儺も裏梅の料理人としての才能を見抜き、自分のそばに置くことにしました。
雇用関係以上の存在
宿儺と裏梅の関係は、単なる主人と従者の関係を超えており、より深い絆で結ばれていると考えられます。
裏梅は、宿儺の指示に忠実に従うだけでなく、宿儺の計画や感情を説明されずとも理解しており、先回りして行動しています。宿儺もまた、裏梅の能力を高く評価し、時には労いの言葉をかけるなど、他の者とは異なるをしており、信頼している様子が伺えます。
裏梅ともう1人の女性の謎
人外魔境新宿決戦で宿儺が敗北した後、魂の通り道で宿儺は真人と再会しました。宿儺は生き方を選ぶきっかけが二度あったと話しています。
宿儺は生き方について話す背景に裏梅ともう1人女性が描かれていました。きっかけの1つは裏梅であると考えられます。もう1人の女性については明らかになっていません。もう1人の女性の正体、どういう立場の人物なのかについて、以下のような可能性が考えられます。
母親
恋人
母親説
もう1人の女性は母親であった可能性が考えられます。
一度目のきっかけは母親のお腹の出来事ではないかと思われ、宿儺は本来双子として生まれてくる予定でした。
しかし、母親のお腹の中で宿儺は双子の兄弟を喰らいました。もし、宿儺が兄弟を喰らわず、双子として生まれていた場合、宿儺の生き方は違っていたと考えられます。
恋人説
もう1人の女性は恋人であった可能性が考えられます。宿儺が伏黒恵の肉体に受肉後、万は、宿儺に向かって「愛」を教えようとしますが、宿儺はそれを一笑に付します。
宿儺が「愛」を知っているかのような態度を見せました。このことから、宿儺が愛した人がいた可能性が考えられます。強者として孤独であった宿儺が愛を知り、生き方を変えられていた可能性があり、宿儺の生き方は違っていたと考えられます。
なぜ羂索と行動していたのか
裏梅は宿儺に仕えていたのにも関わらず、なぜ羂索とともに行動していたのかについて解説します。
宿儺の完全復活のため
裏梅が受肉した目的は宿儺を完全復活させることです。裏梅も宿儺と同様に1000年前に羂索と契約を交わし、呪物として存在していました。どのタイミングで受肉したのかは明らかになっていませんが、京都校交流会以前から羂索と行動していました。
裏梅の意思で羂索に協力していたかは明らかになっていないため、羂索と宿儺の間にもなんらかの約束がある可能性があり、宿儺の指示で裏梅が羂索と行動を共にしていた可能性も考えられます。
羂索との契約
裏梅は渋谷事変で羂索が無為転変を施す前から人間に受肉しており、他の泳者たちとは異なる特別な契約の可能性があります。
そのため、なんらかの縛りあるいは条件として羂索とともに行動していたと考えられます。その条件を提示したのが羂索なのか、裏梅なのかは不明ですが、28巻の特典ページにおいて、裏梅が氷見汐梨という女性の体に受肉していることが明記されています。
もし裏梅が、女性の体に受肉することを羂索に求めていた場合、その代わりに羂索の計画に協力するという条件が提示されていた可能性も考えられます。
情報収集と復活の機会の模索
宿儺の完全復活のために羂索の計画を利用していた可能性があります。宿儺の器である虎杖悠仁を作ったのは羂索です。
羂索が羂索自身の目的のために虎杖悠仁を利用することは明白であるため、裏梅は羂索に協力することで虎杖悠仁の情報を収集しつつ、宿儺の復活の機会を見ていた可能性があります。
裏梅の人物像
裏梅の人物像について解説します。
外見と性格
裏梅は、過去と現在で容姿が少し変わっています。過去は白髪短髪の男性でしたが、現在の姿は受肉体であり、白髪に赤いアクセントカラーのおかっぱ頭の女性となりました。しかし、どちらの姿も中性的な顔立ちという共通点を持っています。
性格は、冷静沈着に見えて感情的な一面があり、宿儺への絶対的な忠誠心と献身的な態度が特徴です。
術式「氷凝呪法(ひこりじゅほう)」
裏梅は術式「氷凝呪法」を使います。
氷凝呪法は、氷を自在に操る強力な術式です。その精度、規模、威力は驚異的であり、指先に鋭い氷の刃を作り出すような繊細な操作から、巨大な氷塊を出現させるような豪快な攻撃まで、幅広い応用が可能です。
裏梅が作中で使用した技は氷凝呪法「霜凪(しもなぎ)」と「直瀑(ちょくばく)」の2つです。氷凝呪法「霜凪」と「直瀑」について説明します。
氷凝呪法 霜凪
氷凝呪法「霜凪」は、過冷却状態の呪力を操り、広範囲を一瞬で氷結させる強力な術式です。
口から吐き出す冷気は絶対零度に達し、触れたものを瞬時に凍りつかせます。拘束向きの技であり、凍りついた対象は並大抵の力では破壊できず、下手に動けば体が割れてしまいます。
「霜凪」はほぼ確実に戦闘不能に陥らせます。口から冷気を吐き出すというシンプルな動作でありながら、その威力は絶大です。
氷凝呪法 直瀑
氷凝呪法「直瀑」は、敵を確実に仕留めるための攻撃に特化した必殺技です。頭上に出現させた鋭利で巨大な氷の塊を作り出します。氷の塊は、回避困難な速度と破壊力で敵を襲い、一瞬で致命傷を与えます。
反転術式
裏梅は反転術式を使えます。渋谷事変の終盤で裏梅は脹相の「穿血(せんけつ)」を受け止めて右手を負傷しました。裏梅は反転術式を使い、負傷した右手を治してました。
裏梅が反転術式を使う様子を見た日下部は、
『反転術式!!呪術のスケールが段違いだ 帰りてぇ~』
出典: 呪術廻戦16巻第135話
と発言しています。一級術師最強の日下部にこのような発言をさせる裏梅の反転術式は極めて高度であることがわかります。
まとめ
以上、宿儺と裏梅の関係性に関する既出情報についてまとめました。
裏梅は、宿儺への絶対的な忠誠心と献身的な行動で物語に不可欠な役割を果たしました。初登場時の謎めいた雰囲気とは裏腹に、感情的な一面も持ち合わせており、宿儺の完全復活を最優先に行動します。
宿儺の行動を先読みし、的確なサポートを行う裏梅は、宿儺からも高く評価されており、二人の間に築かれた深い信頼関係は、物語の鍵を握る重要な要素となりました。
本記事の内容は攻略大百科編集部が独自に調査し作成したものです。
記事内で引用している作品の名称、画像、文章の著作権や商標その他の知的財産権は、各作品の提供元企業に帰属します。