エーデルワイン「五月長根リースリング・リオン2024」に宿る、岩手のテロワールとやさしい余韻の理由。
「五月長根リースリング・リオン2024」発売
毎年、この一本を待ちわびている人がいる。
花巻市大迫町の初夏の風物詩、エーデルワインの「五月長根リースリング・リオン」が今年もリリースされた。発売は年に一度、限定2万本。前年の畑と気候が育んだ、その年ならではの味わいを届けてくれる。
使用されるのは、大迫町産のリースリング・リオン100%。さらにその中でも選別された品質の高いブドウだけが使われている。リースリング・リオンはこの地の風土に根ざした白ブドウ品種で、エーデルワインの象徴とも言える存在だ。岩手県、特に花巻市大迫は日本でも有数のリースリング・リオン産地として知られている。
シリーズ名の“五月長根”は、エーデルワインのシャトー近くの地名に由来する。
半年の眠りが、味わいに深みをもたらす
このワインの味わいを決めるのは、まず原料となるブドウの“収穫のタイミング”だ。生育状況を見極め、糖度と酸度のバランスが整う“適期”に収穫。その判断は毎年異なり、まさに一期一会。2024年の10月中旬〜下旬に収穫されたブドウは、温度管理されたステンレスタンクで半年間ゆっくりと低温発酵・熟成された。“シュール・リー”と呼ばれるこの工程では、ワインの“澱(おり)”とともに寝かせることで、ブドウの個性を丁寧に引き出し、ワインにやわらかな旨みや膨らみが加わる。
フレッシュさと、やさしい余韻
「五月長根リースリング・リオン2024」は、青リンゴや柑橘、白い花を思わせる香りで、あえて少し残された糖とリースリング・リオンらしい伸びやかな酸が調和して、すっきりとした中にもやさしい余韻を残す。樽を使わないノンバリック仕上げで、果実本来の香りや輪郭がくっきりと引き出されている。飲みやすさの中に、丁寧に向き合った時間が感じられる。
昨年からは「生詰」(非加熱処理)も同時に発売。香りの損なわれないフレッシュな飲み口がさらに際立ち、人気も高い。
出発式を経て、いよいよ発売へ
この「五月長根リースリング・リオン2024」の発売に先駆け、7月2日に出発式が開催された。生産者や花巻市の上田東一市長、エーデルワインの小田嶋善明社長が顔をそろえ、地域の思いと技術がひとつに重なったこの一本が、今年も無事に出荷されることへの喜びが語られた。
ブドウ農家の代表として登壇した伊藤富夫さんは、猛暑だった昨年のブドウの生育をしみじみと振り返った。そこには過酷な気候のなかでもブドウに向き合い続ける信念と五月長根への思い、そして今年もまた真摯に栽培に取り組むという決意が、言葉の端々ににじんでいた。
「いいワインは、いいブドウから」。
このまっすぐな信念のもと、岩手県産原料にこだわり続けてきたエーデルワイン。
その答えのひとつが、ここにある。
五月長根リースリング・リオン 白 750ml2,586円(税込)
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エーデルワイン公式サイト
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