夏の鴨川に現れた〝オフィーリア〟に19万人感動 「もうなんか色々美しい」「気品も感じる」
「友人の鴨川デルタでの過ごし方、優雅すぎる」
そんな呟きと共に投稿された写真が、X上で注目されている。
2025年6月22日、京都市在住のクリエイター兼エンジニアのこち(@cochi_wan)さんが投稿したのは、京都市内を流れる加茂川(鴨川)と高野川の合流地点にある三角州・鴨川デルタでの一幕だ。
川沿いの砂場にブルーシートを敷き、その上にワンピースを着た女性が寝転んでいる。隣には開かれた傘も置かれており、日よけされているようだ。さらに両足は、川の中にイン。
確かにこれ以上ないくらい、優雅に鴨川を満喫している。その美しすぎる構図に対し、X上では
「『オフィーリア』感がすごい」 「生き延びたオフィーリアって感じする」 「オフィーリア?」
と、ジョン・エヴァレット・ミレーの絵画「オフィーリア」を想起したユーザーからの反応も多数寄せられているほどだ。
ところで、いったいなぜこんな状況に? Jタウンネット記者は24日、投稿写真について、こちさんに話を聞いた。
美術館に展示されてそう
こちさんによると、投稿写真を撮影したのは21日の午後2時ごろ。寝転んでいる女性は、こちさんの友人だ。
21日、こちさんは中学時代の友人たちと少人数で同窓会をおこなっており、その途中で鴨川デルタにも訪れた。
「水遊びでもしようか」と話していたところ、オフィーリアさんが突然、
「君たち遊んできていいよ。荷物は見ておくね。私は寝てるけど」
と言い出し、足だけを川に浸けた状態で寝始めたのだという。
「最初は『えっ、そこで寝るの!?』と驚いたのですが、その寝姿があまりにも自然で、まるで鴨川と一体化しているようで(笑)。 私ともう1人の友人で『これは撮るしかないね』となり、川に入りながら構図を考えて撮影した1枚です」(こちさん)
夏だけではなく...
こちさんによると、オフィーリアさんは季節を問わず鴨川でダラダラと過ごすのが好きなんだとか。
「見ている限りでは、きっと日々の疲れを癒しているんだと思います。 鴨川デルタのあの平和な空気の中で寝転がるのは、家で寝るよりもリフレッシュできる感覚があるのかもしれません」(こちさん)
オフィーリアさんの、優雅で贅沢な鴨川の楽しみ方に、X上では19万件以上のいいね(24日夕時点)のほか、こんな声も寄せられている。
「これは快適そうですね」 「『鴨川オフィーリア』とかいう森見登美彦の小説に出てきそうな単語ランキング1位」 「もうなんか色々美しい、こういうのもエモだと思う」 「キャンプ用品用意するとかじゃなくて最低限のアイテムで涼んでるの良」 「素敵なワンピースとサンダルで川に突っ込んでくの、豪快だけどハイブランドの広告みたいな気品も感じる」
こうした反響に対し、こちさんは
「正直、『あいつのいつも通りだな』と思いました(笑)。でも、改めて見るとやっぱりおもしろいですね。 まさかこんなにたくさんの方に見てもらえるとは思っていなかったのですが、『鴨川オフィーリア』と呼ばれているのを見て、本人のことをよく知っている私からしても思わず笑ってしまいました」
とコメントしている。