各地で防犯対策セミナー 警察、市民団体が注意喚起
全国各地で相次ぐ犯罪発生を背景に、鎌倉市内でも防犯対策セミナーが開催されている。
2月20日、山ノ内下町下町内会主催の住民向け講座が山ノ内公会堂で開かれた。約30人が参加した会場では、市役所職員や地元交番の警察官が講師を務め、市内の犯罪状況について説明。20年ほど前は市内で年間2700件だった犯罪数は2021年に400件弱まで減少したが、新型コロナが一服してから再び増加して昨年は670件ほどに。窃盗と特殊詐欺を増加要因として挙げ、市職員は特殊詐欺被害を防ぐ電話機器の購入費補助制度について案内した。
また、昨年12月に同町内会と地域安全に関する協定を結んだ(株)ジェイコム湘南・神奈川が防犯カメラサービスを紹介した。小泉権七町内会長(67)は、「住民からの要望もあるので今後も防犯について考えたい」と話した。
七里ガ浜自治会でも2月15日、防犯団体鎌倉ガーディアンズを招いた防犯講演会を自治会館で開催。闇バイトによる強盗、空き巣の特徴などの解説に、地元住民25人が熱心に耳を傾けた。