ファーストリテイリングの第1四半期は2桁の増収増益も「GU」が2割の減益
「ユニクロ(UNIQLO)」や「GU(ジーユー)」を手掛けるファーストリテイリングは1月9日、2025年8月期の第1四半期決算を発表した。売上高にあたる売上収益は8951億9200万円(前年同期比10.4%増)、営業利益は1575億5600万円(同7.4%増)、親会社の所有者に帰属する四半期純利益は1319億6300万円(同22.4%増)と2桁の増収増益となり、前年同期を大きく上回る勢いだった。
国内ユニクロ事業は、売上収益は2666億円(前年同期比9.0%増)、営業利益は521億円(同12.1%増)と好調だった。月別では、9月と11月の既存店売上高が前年同期から7.3%増と好調で、9月は特にTシャツやブラトップが売れた。11月は40周年を記念した催事が盛況で、ヒートテックやカシミヤなどの防寒着が好調だった。
海外ユニクロ事業は、売上収益が前年同期比13.7%増となる5017億円、営業利益は同7.4%増となる835億円だった。米国や韓国、欧州、東南アジア、インド、豪州は増収増益だったものの、中国大陸が減収、大幅な減益だった。暖冬だったことに加えて、地域ごとの対応が十分でなかった。
ジーユー事業は、売上収益は906億円(前年同期比3.1%増)、営業利益は98億円(同20.9%減)と増収だったものの、2桁減となる大幅な減益だった。マストレンドのヒット商品が十分になかったことや、売れ筋商品が欠品したことが響いた。
ファーストリテイリングの2025年8月期の連結業績予想は、売上収益は3兆4000億円(前年比9.5%増)、営業利益は5300億円(同5.8%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は3850億円(同3.5%増)としている。