スキー場で火災想定訓練 外国人の対応に翻訳アプリ活用
あと1か月ほどでスキーシーズンを迎え、今年も妙高市に多くの外国人観光客が来ることが予想されています。こうしたなか、スキー場で火災が起きたときに外国人観光客を避難誘導するための訓練が13日(水)妙高市の赤倉観光リゾート&スパで行われました。
訓練は、スキー場の更衣室から火が出た想定で行われました。
参加したのは赤倉観光リゾート&スパの従業員と頸南消防署のメンバー合わせて24人で、合同で訓練をするのは初めてです。
頸南消防署 三浦功 消防署長
「避難者が外国人を想定。外国人のけがの程度や逃げ遅れた人などの情報収集の仕方を確認するために合同で実施」
訓練は、はじめに火災報知器が鳴り従業員が英語で施設の中にいる外国人を安全な場所まで誘導しました。このあと通報を受けて駆けつけた消防が、スマートフォンの翻訳アプリを使ったり、通訳に電話をしたりして外国人にケガはないか、または逃げ遅れた人がいないかなど確認しました。
県によりますと県内のスキー場を訪れた外国人観光客は昨シーズン56万人あまりで、前の年と比べて2倍に増えています。
外国人 観光客役の男性
「テンプレートがあって素早くしてくれたのは良かった。翻訳アプリは長文になるとわかりづらかった」
赤倉観光リゾート&スパ 後藤幸泰 統括支配人
「緊急な場面、普段ないことを想定して訓練をしていかないと、なかなか対応が難しいことが分かった。今回、消防から教えてもらった必要なお客様の情報などを聞くツール、携帯のアプリなど駆使しながら従業員と勉強していきたい」
上越地域消防局では外国人観光客が増えていることを受け、災害や救急などの緊急時、通訳を通して英語や中国語、スペイン語など32か国語に対応しています。
頸南消防署 三浦功 消防署長
「初動は簡単な言葉でやりとりした方がスムーズなのかと思った。この地域は特に冬場は外国人が多くなる。今回の訓練のような形をとらないといけなくなるので、隊員全員で共通認識したうえで活動にあたりたい」