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三島由紀夫生誕百周年記念『わが友ヒットラー』×朗読劇『近代能楽集』二作品同時公演が開幕

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撮影:阿部章仁

三島由紀夫生誕百周年を記念した、三島由紀夫の名作『わが友ヒットラー』『近代能楽集』の同時上演が、2025年12月11日(木)に、新国立劇場 小劇場にてスタートした。

ストレートプレイで届ける『わが友ヒットラー』は、2022年に読売演劇大賞・上半期作品賞ベスト5に選出され、三島作品の持つ硬質なテーマを現代的な視点で再解釈した松森望宏の演出は、観客に深い印象を与え、三島文学の持つ力強さと普遍性を鮮烈に打ち出した。谷佳樹、小松準弥、小西成弥、森田順平と個性豊かな出演者を迎え、更に深い人間洞察を加えた演出にも注目だ。

撮影:阿部章仁

撮影:阿部章仁

撮影:阿部章仁

さらに三島の描く独自の美学と痛烈な人間の情熱を伝えるべく、『近代能楽集』も上演。戦後の日本で心の再生を求める青年を描いた「弱法師」、老いと愛、孤独と虚無の間で揺れる女性を見事に浮き彫りにした「卒塔婆小町」、そして狂気と愛、欲望と理性の葛藤を抱える女性像を強烈に表現した「班女」の三作品を、声のみで想像力をかきたてる朗読劇という形でお届けいたします。蒼井翔太、市川蒼、円地晶子、小野田龍之介、風間トオル、梶原岳人、神尾晋一郎、 川田紳司、木村来士、久保田未夢、小泉萌香、小宮有紗、高橋ひとみ、塚本幸男、月音こな、月船さらら、中尾暢樹、中村繪里子、畠中祐、増元拓也、薮島朱音(50音順)など豪華俳優、声優陣が回替わりで出演する。

初日を迎えた『わが友ヒットラー』に出演する、谷佳樹、小松準弥、小西成弥、森田順平、そして演出の松森望宏よりコメントが到着した。三島由紀夫生誕百周年を記念した、三島由紀夫の名作『わが友ヒットラー』『近代能楽集』は、12月21日(日)まで上演中。

撮影:阿部章仁

撮影:阿部章仁

■アドルフ・ヒットラー:谷佳樹

アドルフ・ヒットラー役を務めさせていただきます、谷佳樹です。
三島由紀夫生誕100周年という節目に、『わが友ヒットラー』という大きな作品へ、再び挑戦させていただきます。
初演から三年。
あの頃から自分を取り巻く環境も変わり、同時に価値観にも変化がありました。
稽古を重ねる中で、この作品に対する印象も大きく変わり。気づけば“別の作品”と向き合っているような感覚になりました。
この作品は時代とともに、環境とともに、人とともに生きていると改めて実感しています。
いまの自分たちだからこそ生まれる「生の感情」を、しっかりとお届けできればと思います。
最後までご声援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

■エルンスト・レーム:小松準弥

いよいよ初日を迎えると思うと、胸が高鳴っています。
稽古では、戯曲と共に心の繋がりや思いを大切に積み重ねてきました。稽古場で得た多くの感触に加え、新国立劇場小劇場ではまた新しい感覚と出会える気がしています。
早速劇場の洗練された空気を感じていますが、そこにお客様が加わることで、さらに新しい景色が広がるのだと思います。
カンパニー一同、一瞬一瞬を丁寧に、真摯に板の上に立ちたいと思います。

■グレゴール・シュトラッサー:小西成弥

グレゴール・シュトラッサー役の小西成弥です。
約1ヶ月にわたる濃密な稽古を経て、無事に初日を迎えられることを嬉しく思います。
前回から続投の谷さん・森田さん、そして今回からの小松さんとともに、4人だからこそ生み出せた『わが友ヒットラー』になったと感じています。
ぜひ楽しみにしていてください!

■グスタフ・クルップ:森田順平

いよいよ再演の初日を迎えることが出来ました。
前回よりも更に掘り下げた取り組みが出来、より深いものに出来ていると確信しています。
劇場も、空間が大きくなり、より広がりのある世界をみせられると思います。
体調を整えながら千秋楽まで頑張ります。

■演出:松森望宏

いよいよ三島由紀夫生誕百周年二作品同時公演『わが友ヒットラー』×朗読劇『近代能楽集』が開幕します。世界が揺れる現在、三島の問いは鮮烈です。権力の影と孤独を描く『わが友ヒットラー』、愛の痛点を照らす『近代能楽集』。息を飲む瞬間、思わず前のめりになる瞬間を、どうか全身で楽しんでください!

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