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【川崎市多摩区・麻生区】生田中美術部3人 黒板アートで最優秀賞 未来への冒険を描く

タウンニュース

㊤最優秀賞に輝いた生田中の作品『さあ、進んでいこう』㊧賞品として贈られた黒板の前に立つ(左から)石井さん、横山さん、石原さん

学校にある黒板をキャンバスに見立てて、チョークで描いた作品を比べ合うコンテスト「日学・黒板アート甲子園(R)2025」の結果がこのほど発表され、生田中学校(多摩区/秋山香志校長)の美術部に所属する3人の作品がジュニアの部で最優秀賞に輝いた。また、金程中学校(麻生区/金子清校長)も、優秀賞と日学特別賞をそれぞれ受賞した。

黒板・ホワイトボードメーカーの日学(株)が主催し2015年に創設されたコンテストで10回目。中学生を対象とするジュニアの部には今回、過去最多となる全国89校172作品の応募があった。

生田中の作品『さあ、進んでいこう』を手がけたのは美術部所属の石井栞帆さん、横山心結さん、石原満佳さん。小学校時代からの仲良し3人組だ。同部顧問の高橋憂教諭(26)から紹介され、「面白そう」と初挑戦を決めた3人。来年3月に卒業を控えることから、この先に迎える人生を「冒険」と捉えてテーマに設定し、「生田の森」を舞台に、自分たちを含めたさまざまな動植物が登場する世界を描いた。

石井さんは人物画を担当。リアリティを大切にし、陰影を意識した。背景を描いた石原さんは遠近感に注意し、手前にあるものとの対比で奥行きを見せた。動物や昆虫、ピンク色の道などを手がけた横山さんは「写真を見ながら、リアルさを意識して虫の光沢など忠実に再現した」

重ね塗りをすると色が落ちてしまうなど、紙との違いにも苦慮したが、「黒板そのものの色を生かすことを考えた」(石井さん)と逆転の発想で乗り越えた。夏休み期間の10日間、毎日4時間を制作に費やし、3人が「書ききった」と納得したところで完成した。黒板に描いた作品は、「夏休みが明ける前に皆で『せーの』で消した」。

結果は都内で行われた表彰式で発表された。発表の瞬間は「会場が静かすぎて喜べなかった」と笑う3人。「学校で『おめでとう』と声をかけられて実感がわいた」

金程中も受賞

金程中は、「悩み」をテーマにした作品で2年生8人が優秀賞を受賞。思春期特有の繊細な心情を作品中央に描いた少女の姿に重ねた。「最優秀賞が同じ川崎市の生田中で、そのあとが金程中で悔しかったけれど、優秀賞を取れてとてもうれしかった」とリーダーの和田帆乃実さん。作中の花畑は光の具合や遠近感を意識。花の種類を豊富にするため、ドライフラワーを模写した。全員の「花でいっぱいにしたい」という気持ちを一つに、ひたすらチョークで間を埋めた。構図は、和田さんがメンバーのアイデアを取り入れながら練り上げた。メンバーは、「来年は最優秀賞を100%取ります」と笑顔で意気込んだ。

また、同校3年生の永田友理さん、渡邉結香さん、野木明日埜さんの3人も、日学特別賞に選ばれている。

優秀賞を受賞した金程中のメンバー
日学特別賞の3人

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