ついに始まった「トライアルGO」の都内本格進出! 新店の立地ににじみ出る本気度「やつら、マジでやる気だ…」
九州発祥のディスカウントストア「トライアル」が都内での攻勢を強めている。2025年11月はじめに都内初となる小型店舗「トライアルGO」を西荻窪にオープン。同月末には傘下の西友との複合店舗「トライアル西友」を小平市に誕生させた。
約1カ月の間に練馬区・渋谷区に小型店舗をそれぞれ出店し、12月12日、新たに中野区にも店舗を構えたのである。そのお店のオープン初日に行ってみたところ……、おいおい、こんなとこに店を出しちまって……。本気だ、やつらは本気だ! マジでやる気だぞ、こりゃ……。
・こんなところに……
新店舗の中野中央5丁目店は、私(佐藤)の生活圏に近いところにある。同日9時にオープンするとのことだったので、10時すぎに歩いて行ってみると、すでに店内は混み合っている様子。西荻窪店も初日は混雑してたもんなあ。
ふと見ると……あれ? 向こう側に見慣れた看板があるんだが。あれはもしや……。
まいばすけっとやないかい! こんなに近くに同じ業態のお店が2軒もあるなんて。
距離にして55メートル。徒歩1分ってほとんど隣みたいなもんだろ。こんなところに出してしまって、これは完全にやりに来てるだろ……。
ちなみに西荻窪店と同日に誕生した富士見台駅北店もまた、まいばすけっとの近くにある。徒歩1分、わずか82メートルしか隔てていないのである。
この調子で、まいばすけっとの近くにトライアルGOを出店していくつもりなのだろうか。もしそうなら、まいばすけっとは相当苦しい戦いを強いられることになりそうだ。
実際、この日はトライアルGOオープン初日だったこともあって、お客さんをごっそり持っていかれているような状況だった。
ザっと店内の陳列を見比べたところ、トライアルの方が活気があるように見える。入口すぐのところに弁当・総菜が所狭しと並んでいる、その視覚インパクトはかなりデカい。
たとえばトライアル名物のひとつ、格安のロースかつ重は外からでも見えるところに置かれている。これに誘われるようにお店に入っていく人もいた。
そのほかにも弁当は種類が豊富で、取り選ぶ楽しみを存分に提供している。だが、このお店は西荻窪店ほど広くなく、真横にレジがあるため、導線が悪い点は気になった。
それからトライアルの名物スイーツ「限界までクリームつめちゃいました」も棚にびっしり。トライアル西友では個数制限があったが、ここでは好きなだけ買えます。
初日から大盛況で、2つのかごいっぱい買い物をしている人もいたほどだ。弁当・総菜のほか肉・野菜などの生鮮食料品、西友の「みなさまのお墨つき」商品なども充実。おまけに24時間営業と来ている。やっぱりトライアルGOは強い。まいばすけっとは太刀打ちできるのか……。
・購入商品
さて、今回購入したのは全6品。トライアルブレッド(6枚:税別98円)・全粒粉入り湯種ロールパン(6個:税別298円)・大きなかき揚げうどん(税別448円)・ベーコンエッグおにぎり(税別208円)・限界までクリームつめちゃいましたカスタードホイップ(税別99円)・限界までクリームつめちゃいましたカスタード(税別99円)である。
弁当・総菜には「こはく本舗」のロゴマークが入っている。これはトライアルの総菜を担う「株式会社明治屋」の自社ブランドである。2025年11月に社名を「株式会社こはく本舗」に変更し、以降このロゴが入るようになったようだ。
では実際に、レンチン5分の大きなかき揚げうどんを食べてみると、サクサクかき揚げと思いきや、ふにゃふにゃかき揚げでちょっとガッカリ……。
だが、出汁の旨味が強く味がしっかりしていて、満足度が高い。価格も500円以下なのでお得感もある。
具材の入ったおにぎりはどれも大きくて食い甲斐アリ。ベーコンエッグで白飯を握るという大胆なアレンジも面白い。
さあ、これからトライアルGOはどこまで店舗を拡大していくのか。都市型スーパーは元より、コンビニにも少なからず影響があるはず。2026年の出店動向が気になるところだ。
・今回訪問した店舗の情報
店名 トライアルGO 中野中央5丁目店
住所 東京都中野区中央5丁目2-2
時間 24時間
参考リンク:トライアル、こはく本舗
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
Screenshot:GoogleMaps