テロ対策強化で治安維持 3者合同訓練を初実施
保土ケ谷警察署、西谷浄水場、保土ケ谷消防署によるテロ対策合同訓練が9月11日に西谷浄水場で行われた。
来年8月に横浜で開催されるアフリカ開発会議などの国際イベントが控える中、訓練はテロリストによる水道やガスなどのライフライン施設への攻撃を未然に防ぐことを目的に実施。今回は保土ケ谷消防署を加えた3者で初めて行った。
訓練には警察や消防関係者など約45人が参加。県警のNBCテロ対応専門部隊も駆け付け、緊張感が漂う中で行われた。不審者が液体を散布した後、同部隊らが不審者を制圧して逮捕。西谷特別救助隊が負傷者を救出し、除染するためにエアーテントに搬送するところまでを想定して実施した。
1995年にオウム真理教が起こした地下鉄サリン事件は、死者14人、負傷者約6300人を出した化学テロとなった。一命を取りとめた人も後遺症などで苦しめられている。保土ケ谷警察署は「あのような事件を二度と起こしてはならない。負傷者への対応を熟知している消防署とも連携強化し、区民の安全を守りたい」としている。