市制70周年記念映画 主演に鈴木京香さん 今春以降に撮影スタート
厚木市の市制70周年を記念して制作される映画「キリコのタクト〜YELL〜」について、主演を鈴木京香さんが務めることが1月20日に発表された。厚木市出身で、映画プロデューサーとして本作に関わる神品(こうじな)信市さんらが厚木市役所を訪れ、山口貴裕市長に主要キャストを報告。「厚木にふさわしい、市民に喜んでもらえる映画になれば」と意気込みを語った。
記念映画の制作は、厚木市出身の神品さんが市に打診して実現。「レッドシューズ」(2023年)、「レディ加賀」(24年)などを手掛けた雑賀俊朗さんが監督を務める。
この日発表されたキャストは、鈴木京香さんをはじめ、名取裕子さん、榊原郁恵さん、宅麻伸さんの4人。名取さんは厚木高校の卒業生で、地元出身の榊原さんは厚木中学校で神品さんと山口市長の先輩にあたるなど、市とゆかりが深い。
市民エキストラも
映画は、数々の合唱コンクールで全国一位を獲得してきた鈴木京香さん演じる音楽教師・原田貴理子が失踪し、教え子が仲間と記憶をたどりながら彼女の謎に迫っていく物語。別れや再会、旅立ちなど、若者たちの友情と恩師とのストーリーを描く。
名取さんは原田貴理子が勤務する高校の先輩教師、榊原さんは校長役を務め、宅麻さんは物語の中でも主要な生徒の父親役を演じる。合唱部の生徒役は、昨年11月に市内在住・在学者を対象に実施したオーディションを通過した30人ほどが務める。若手キャストの配役や主題歌などは今後発表される。
オール厚木ロケ
クランクインは今春以降を予定し、撮影はオール厚木ロケで行う。ロケ地は地域の意向なども踏まえて選定を進めており、物語の舞台となる高校は市内の学校施設を使用するという。
配役について報告を受けた山口市長は、「日本のドラマや映画で活躍されているトップ俳優の方ばかり。完成が楽しみで、市民の皆さんもこの映画に誇りを持っていただけるのでは」と期待を膨らませ、神品さんは「厚木という場所に行ってみたい、住んでみたいなと思ってもらえるような作品にしたい。厚木を楽しんでいただき、世界発信できれば」と力を込めた。
映画の公開は来年4月以降を予定している。