三宮の老舗『小燕京』丁寧でやさしい本格中華ランチを実食 神戸市
老舗から新進気鋭の店までが集うグルメの激戦区・三宮。そんななか、長年愛され続けている本格中華料理店『小燕京』(神戸市中央区)をみなさんご存じでしょうか?
JR三ノ宮駅から南側に徒歩5分ほど。磯上通7丁目にある丸亀製麺の入っているビルの2階にお店を構えています。
お店は1976年創業で、元々は市役所の近くで営業をされており、2022年に今の場所に移転されました。ビルの入口から階段をあがるとインパクトのある看板が迎えてくれます。
店内は落ち着いた雰囲気で、高級感はありつつも、かしこまりすぎていない。気負わずふらりと立ち寄れる、そんな“程よさ”が心地よく、初めての訪問でも不思議とリラックスできる空間です。
「小燕京」のランチは、平日・土曜日ともに営業していますが、今回は平日のランチセットを紹介します。
ランチのメインは4種類。価格帯は1,050〜1,200円と、三宮界隈ではかなり良心的。しかもこの価格で、副菜2品、ライス、スープまでついてくるという充実ぶり。コストパフォーマンスの高さに驚かされます。
メインはどれも魅力的でとても迷ったのですが…今回注文したのは、人気メニューの一つ「酢豚」のランチセット♪運ばれてきたプレートは、色鮮やかで目にも美味しい!(※今回は通常サイズを注文していますが、この酢豚と麻婆豆腐はプチサイズも用意されているので小食の方も安心です)。
メインの酢豚は、たっぷりの餡がかけられた一皿。中には大ぶりにカットされた玉ねぎや人参などの野菜、そして何より主役の豚肉がゴロッとした塊で存在感を放っています。
箸を入れると、カリっと揚げられたお肉は噛めば噛むほど、豚肉本来の甘みと旨味が広がり、餡のほのかな酸味があとを引きます。とにかくご飯が進む味!
副菜は、この日は「ニラ玉」と「わかめとえのきの和え物」。どちらも丁寧に味付けされており、主菜の味を邪魔することなく、しっかりごはんを進めてくれる存在。特にニラ玉はふわっと仕上がっており、優しい味わいが印象的です。
セットのスープも、手抜きなし。一般的な中華のランチスープが卵だけなことが多いですが、この日のスープには、にんじん、白菜、ごぼう、えのきと、さまざまな野菜がたっぷり。まるで“食べるスープ”のようで、栄養バランスもバッチリ。食後には心もほっこりと温まります。
最後まで迷っていた「四川麻婆豆腐」も少しいただきました。山椒の華やかな香りが特徴的で、ひと口食べると、ピリリとした辛さのなかに、豆板醤の深みや花椒の香りがふわりと鼻を抜けます。辛さはしっかりありますが、決してただの激辛ではなく、食べ進めるほどに旨みと辛さのバランスがクセになります。
変わらぬ丁寧さと温かさを大切にしている中華料理店『小燕京』。三宮で本格中華をお得に食べたい時に訪れたくなるお店でした。
場所
小燕京
(神戸市中央区磯上通7丁目1-25 北野ビル 2階)
営業時間
11:30~14:30、17:00~21:00
定休日
日曜日、月曜日、祝日