第57回全日本大学駅伝【前日会見】早稲田大学・花田勝彦監督
第57回全日本大学駅伝【前日会見】早稲田大学・花田勝彦監督
「今回のテーマは『先頭の景色』。 今年の出雲駅伝の前から先頭を走るという経験をしないと優勝という目標が明確に出せないので、そこをメインにしましょう、ということだけは言っていました。もちろん『先頭の景色』というからには、どこかでは必ず先頭に立って、それをどこまで走り続けられるのかというのが非常に重要だと思っています。ようやく優勝ということを目標に掲げられるチームになってきましたので、今回はそれをさらに確実なものにする大会にしていきたいなと思っています。エントリーのほうは、なかなか13人全員というところまでいかなかったですけれども、8名プラス2の10名に関しては誰が走ってもいけるようなメンバーを揃えられたと思っています。なかなか横にいらっしゃる4強が万全で来てしまうと順位は下がってしまうのかなと思いますが、各大学少し誤算があって、うちがしっかり結果を出して5時間9分前後の少し遅め優勝タイムで来ることになれば、うちもそれくらいの力は出せるチーム力はあるかなと思っておりますので、その時は是非優勝をもぎ取りたいなと思っております。私が大学3年生の時に瀬古(利彦)さんが監督で、初めて早稲田大学は全日本大学駅伝に出場しました。その時、私は1区で、早稲田はそこから4連覇。私にとっても上武大学(の監督)時代には全日本には3回出場して初出場でシードを取ったり、割と相性のいい大会ではありますので、そういった運も味方につけながら良い結果が出せればなと思います」
━━補員の山口智規選手の状態はいかがでしょうか?
「調子は非常にいいので、またどこかのゲームチェンジャー的な役割になると思います。なかなか『どこ走ります』とは原監督(青山学院)のように言えないのですが、皆さんが予想していただけたらいいのかなと思っております」
━━レースの展望、 鍵になる選手は?
「どこの大学の監督さんも前半が凄く大事だとおっしゃっているので、最初の流れが重要かなということで、1~4区というところはチーム内でも非常に状態の良い自信を持って送り出せる選手を並べております。テーマの『先頭の景色』というところで言うと、前半の4区間でどこまで先頭を走れるかが重要になってくるかなと思っております。山口(智規がスタート)の時点で30秒くらいのビハインドであれば詰められるかなと。あとアンカーに工藤慎作(3年、8区)がおりますので工藤のところでなんとか前が見える位置というところで。実際に山川拓馬(駒澤、4年)君だったり上原琉翔(國學院、4年)君だったり、力的には多分変わらないか、ひょっとしたら工藤の方が下かもしれませんけれども、やっぱり駅伝って流れだったりとか追う位置、逃げる位置、いろんな要素がありますので、20秒ぐらいの差だったら追いかける場合でも優勝の可能性はあるかなと思っています。私の方でもプランを立てて他大学の状況を分析しながら選手にはアドバイスしておりますので、当日の天候含めてそれぞれが状況判断しながら、しっかり自分の力を出してくれればと思います」
━━2区と3区に1年生の鈴木琉胤選手、堀野正太選手を並べている狙いは?
「鈴木に関しては非常に信頼できる選手ですので、エース区間と位置付けている2区に。堀野も出雲で走っていますので、どうせなら1年生リレーが良いかなと。堀野はどこでも走れますので、フレッシュな襷渡しを前の位置でやってくれればいいかなというふうに思っています」