「窓の外を歩いてた」阿佐ヶ谷・江里子 中学生の時に禁じられた遊びとは?
――阿佐ヶ谷姉妹・江里子のリクエストで、ナルシソ・イエペスの『禁じられた遊び』がかかる――
江里子「何でこの曲を選んだかと言いますとね。私、子どもの頃から高いところとか、ちょっとドキドキするようなところが好きだったんですよ。だから木に登ったりとか、おてんば娘だったのね。割とね。で、中学校で音楽室清掃だった時に、窓の外の桟(さん)っていうのかしらね。人が通るわけじゃないけど…」
阿佐ヶ谷姉妹・美穂「ベランダじゃないの?」
江里子「ベランダでもないの。雨どいでもないんだけど、桟、桟なのよ。(笑)窓の外の桟を、ちょっとだけ通ってクルッとしたら楽しいんじゃないかなと思って」
美穂「何階なの?」
江里子「3階か4階だったかな。で、窓の外のガラスを拭くふりをしてクルクルって回ったんですよ」
美穂「危ないぞ」
江里子「中学生の足にして5~6歩だったかな。拭くような振りをして窓を伝ってクルッと、開いてる窓の方から入ってね。そしたら成功したの。「ああ、ドキドキした」ってスリルを感じたし、時々、窓の外を拭く振りしてやろうかななんて思ってたら、帰りの会で先生が「音楽室清掃の誰かが窓の外を歩いてた」って」
美穂「見られたの?」
江里子「うん。1階から音楽の先生がそれを見てて。でも「危ない」て言って、その声に驚いて落ちたらダメだと思って、その時はグッてこらえたんですって。だけど「たぶん女の子だったと思う」って。下から見てたから誰ってはっきりとは分かんないけど。「誰だったか、やった子いるか?」って言われて。そしたらクラスの男の子とか後ろから「江里子じゃねえんか」って。栃木なんでね、私」
美穂「栃木弁なのね」
江里子「江里子じゃねえんか、そんなのやんの江里子じゃねんかって」
美穂「見たんじゃなくて、もう、やりそうだって」
江里子「やりそうなやつが江里子ぐらいしかいないって。ちょっとなんかやりそうな気配があったのね。私がうつむきながら、こう静かに手をあげたら「やっぱり江里子だ」って言われて。(笑)やっぱり危ないから、とにかくね、お目玉食らいまして。絶対に次からやっちゃいけないって言われて。まあ次からやらないことになったんですけれども。その時に、音楽室の清掃の時間に流れてたのが『禁じられた遊び』だったか『G線上のアリア』だったか、なんかそういうクラシックの曲だったのね」
美穂「これ聞きながら窓に登ってるのちょっと変な感じね」
江里子「いかにも中学生らしいというか思春期らしい試みでしたね。成功したんだけど失敗というかね、見つかりました。ちびっこたちはマネしないようにね。危ないですから。紙一重ですよ。本当にね」
砂山アナ「それ以降、『禁じられた遊び』でしたね」
江里子「おあとがよろしいのかな?」